高校入試の英語が苦手。「偏差値40→55にする方法」

「英語を勉強しているのに、模試になると全然点数が取れない」

「学校の定期テストは何とかなるのに、長文になると読めない」

「単語も文法も苦手。何から始めればいいのかわからない」

宮城県で高校受験を控えている中学生や保護者の方から、このような相談を受けることは少なくありません。

私はこれまで学習塾で多くの中学生を指導してきましたが、英語が苦手な生徒ほど、

「英語の才能がない」のではなく、「勉強する順番が違っている」

というケースが非常に多いです。

特に偏差値40前後から50〜55を目指す場合、いきなり難しい長文問題集を解いたり、細かな英文法を完璧にしようとしたりする必要はありません。

大切なのは、

英単語 → 基本文法 → 短い英文 → 長文読解 → 過去問

という順番です。

この記事では、宮城県の高校受験を長年指導してきた塾講師の立場から、英語が苦手な中学生が「まず何をすればいいのか」を具体的に解説します。


目次

宮城県高校入試の英語は「長文を読めるか」が大きなポイント

まず知っておきたいのが、宮城県公立高校入試の英語では、まとまった量の英文を読む力が非常に重要だということです。

近年の入試では、

・リスニング
・語彙、文法
・資料を含む読解問題
・長文読解
・英作文

などが出題されています。

つまり、

「英単語だけ覚えればいい」

「文法問題集だけやればいい」

という勉強では十分ではありません。

最終的には、

英文を読み、内容を理解し、必要な情報を見つけ、自分で答えられる力

が必要になります。

だからこそ、英語が苦手な中学生には「入試問題から逆算した勉強」が必要です。

英語の偏差値40前後の中学生によくある特徴

次の項目をチェックしてみてください。

・模試や実力テストの長文がほとんど読めない
・知らない英単語がたくさん出てくる
・英文を見るだけで嫌になる
・be動詞と一般動詞の違いがあやしい
・過去形や助動詞、不定詞などの基本文法に抜けがある
・単語帳を買ったものの最後まで終わっていない
・学校のワークはやっているのに模試の点数が上がらない

2〜3個以上当てはまる場合は、難しい入試問題をたくさん解くより、基礎から組み直した方が成績が伸びる可能性があります。

そして、ここで一番伝えたいことがあります。

今できないことは、それほど問題ではありません。

問題なのは、できない状態のまま難しい問題ばかり解き続けてしまうことです。


偏差値40→55を目指すなら、この順番で勉強する

私がおすすめする順番は次の5段階です。

STEP1 英単語を覚える

STEP2 中学英文法の基礎を固める

STEP3 短い英文を正確に読む

STEP4 高校入試レベルの長文を読む

STEP5 宮城県の過去問を解く

ポイントは、

いきなりSTEP4・5から始めないことです。

英単語を知らない状態で長文を読んでも、知らない単語だらけになります。

これはサッカーでいえば、パスやトラップを練習していないのに、いきなり公式戦だけやっているようなものです。

試合経験は増えますが、なかなか上手にはなりません。

英語も同じです。

STEP1 まず英単語を徹底的に覚える

英語が30〜40点前後の中学生に、私が最初に確認するのが英単語です。

なぜなら、

単語の意味がわからなければ英文は読めないからです。

例えば、

I went to the library to borrow a book.

という英文があったとします。

went、library、borrowの意味がわからなければ、文法を勉強していても内容を理解するのは難しくなります。

逆に単語がわかれば、

「図書館」「本」「借りる」

という情報から、かなり内容を推測できます。

英語が苦手なら、まず語彙力を増やす。

これは非常に重要です。

英単語は最初から全部「書いて覚える」必要はない

ここで英語が苦手な生徒によくある失敗があります。

英単語を10回、20回とノートに書いているのに、

「昨日覚えた単語の意味は?」

と聞くと答えられない。

これではもったいないです。

もちろん、英単語を書く練習も必要です。

しかし偏差値40前後で、まず「英文を読めるようにする」ことを優先するのであれば、

英語を見た瞬間に日本語の意味がわかる単語を増やす

ことを先に行ってください。

「apple……えーっと……リンゴ!」

ではまだ遅いです。

apple → リンゴ

と反射的に意味が出てくる状態を目指します。

私がすすめる英単語の覚え方

やり方はシンプルです。

1日50〜100語程度に触れます。

ただし、50〜100個を一日ですべて完璧に暗記するという意味ではありません。

①まず10〜20語を見る

英単語を見て、意味を確認します。

②英語だけを見て意味を答える

すぐ答えられなかった単語には印をつけます。

③できなかった単語をもう一度確認する

全部覚えるまで同じ範囲を繰り返します。

④翌日、必ず前日の範囲を復習する

ここが重要です。

単語は一度覚えて終わりではありません。

忘れることを前提として何度も戻ります。

⑤500語程度進んだら最初に戻る

「あれ?覚えたはずなのに忘れてる!」

となっても大丈夫です。

むしろ普通です。

英単語は、

覚える→忘れる→思い出す

を繰り返すことで定着していきます。


STEP2 中学英文法の「基礎」を固める

単語と並行して英文法を勉強します。

ここで注意したいのは、

英文法を100%完璧にしてから長文へ進もうとしないことです。

まず優先したいのは、

・be動詞と一般動詞
・疑問文、否定文
・過去形
・未来表現
・助動詞
・比較
・不定詞
・動名詞
・受け身
・現在完了
・接続詞
・関係代名詞

など、中学校で習う主要文法です。

「問題集では正解できる」だけではなく、

長文の中で出てきたときに意味を理解できる状態

を目指します。


STEP3 短い英文を正確に読む

単語と文法を勉強したら、すぐ難しい長文へ行く必要はありません。

まず短い英文を読みます。

そして、

「誰が」

「何をした」

「いつ」

「なぜ」

を意識しながら内容を理解してください。

英語が苦手な生徒ほど、英文を「単語の集まり」として見ています。

しかし、英文には必ず構造があります。

単語と文法がつながった瞬間、今まで暗号のように見えていた英文が少しずつ文章として読めるようになります。

ここまで来ると英語はかなり面白くなります。


STEP4 いよいよ長文読解に入る

基礎がある程度身についたら、高校入試レベルの長文に進みます。

最初から時間を測って解く必要はありません。

まずは、

時間がかかってもいいので、正確に内容を理解すること。

そして問題を解いた後に、

・知らなかった単語
・意味を取れなかった英文
・間違えた文法
・なぜその答えになるのかわからなかった問題

を確認します。

長文問題は「解いて丸付けして終了」ではありません。

長文1題から、自分の弱点を見つけること

が本当の勉強です。

STEP5 宮城県公立高校の過去問を解く

中3になったら、宮城県の過去問にも取り組みましょう。

過去問を解く目的は、単純に点数を測ることだけではありません。

・どのような問題が出るのか
・長文はどのくらいの量なのか
・リスニングはどのような形式なのか
・英作文では何を求められるのか
・どこで時間が足りなくなるのか

を知るためです。

受験は、相手を知らずに戦うより、相手を知って戦った方が圧倒的に有利です。

宮城県教育委員会では過去の学力検査問題と正答が公開されていますので、ぜひ一度実際の問題を確認してみてください。

英作文は「捨てる」のではなく後から伸ばす

以前は、英語が苦手な生徒に対して、

「まず単語と長文。英作文は後回しでもいい」

と指導することもありました。

この考え方自体は今でも間違いではありません。

しかし、現在の宮城県高校入試を考えると、英作文を完全に捨てることはおすすめしません。

重要なのは優先順位です。

英語が30点前後なのに、難しい英作文ばかり練習する必要はありません。

まず、

単語
↓
基本文法
↓
読解

を固めます。

そのうえで、

I think ~.

I like ~ because ….

I want to ~.

It is important for me to ~.

など、自分が確実に使える英文を増やしていきます。

難しい英文を書く必要はありません。

簡単でも正確に伝わる英文を書く。

これが高校入試の英作文対策では非常に大切です。


リスニングも毎日少しずつ取り組む

リスニングは入試直前だけ取り組んでも、急激には伸びにくい分野です。

そのため、

1日10分程度でも英語を聞く習慣

を作ることをおすすめします。

学校の教科書の音声でも構いません。

最初は、

英文を見る
↓
音声を聞く
↓
自分でも音読する
↓
もう一度音声を聞く

という流れで十分です。

「聞き流す」のではなく、意味を理解した英文を繰り返し聞くことがポイントです。

偏差値40から55まで、どのくらいかかる?

これは生徒によって大きく異なります。

ただし、一つだけ言えることがあります。

英語は基礎がつながったところから伸び方が変わります。

最初の1〜2か月は、

「こんなに単語を覚えているのに模試が上がらない」

ということもあります。

珍しいことではありません。

単語を覚える。

文法を理解する。

英文を読む。

長文を読む。

この力がつながって初めて、模試の点数として表れ始めます。

だから、短期間の模試結果だけを見て、

「英語は無理だ」

と判断しないでください。

【時期別】宮城県高校入試に向けた英語の勉強法

中3の春〜夏

英単語と中1・中2英文法の復習を優先します。

特に英語が苦手なら、この時期に基礎を戻れるかどうかが重要です。

夏休み

単語・文法を継続しながら、短文読解から長文読解へ移ります。

毎日少しでも英文を読む習慣を作りましょう。

9月〜11月

模試や実力テストを利用して弱点を発見します。

長文・リスニング・英作文も少しずつ入試形式へ近づけていきます。

12月〜入試直前

宮城県公立高校の過去問を中心に、

「あと何点を、どの問題から取るのか」

を考えます。

この時期は新しい参考書を次々買うより、これまで使ってきた教材と過去問の復習を優先してください。

英語が苦手な中学生におすすめの教材の選び方

参考書選びで一番大切なのは、

今の自分より難しすぎる教材を選ばないことです。

偏差値40前後なら、

「難関高校向け」

「ハイレベル」

と書かれた問題集は基本的に必要ありません。

まず、

英単語帳 1冊

基本文法問題集 1冊

基礎〜標準レベルの長文問題集 1冊

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これで十分です。

たくさんの参考書を買うより、

1冊を何度も繰り返す方が圧倒的に効果があります。

保護者の方へ|「勉強しているのに上がらない」ときに見てほしいこと

お子さんが部屋で勉強しているのに模試の点数が上がらないと、

「本当に勉強しているの?」

と言いたくなることもあると思います。

ただ、実際に生徒を見ていると、

本人なりに一生懸命勉強しているケースも非常に多いです。

問題は努力量ではなく、

「今必要な勉強と、やっている勉強が一致していない」

ことです。

例えば単語力が不足しているのに、難しい長文問題を毎日解いている。

中1英文法に抜けがあるのに、中3の問題集だけ進めている。

これでは努力が点数につながりにくくなります。

成績が上がらないときほど、

「もっと勉強しなさい」

ではなく、

「今、どこで止まっているんだろう?」

と一緒に確認してあげてください。

勉強方法を少し変えるだけで、子どもの表情まで変わることがあります。


まとめ|英語が苦手でも、やることは意外とシンプル

宮城県高校入試で英語の偏差値40前後から55を目指すなら、やるべきことを増やしすぎないことです。

基本は、

①英単語を覚える

↓

②中学英文法を固める

↓

③短い英文を正確に読む

↓

④長文問題を繰り返す

↓

⑤宮城県の過去問で実戦練習する

この順番です。

そしてリスニングと英作文も、基礎ができてきた段階から少しずつ取り入れていきます。

英語が苦手な生徒ほど、焦って難しい問題集に手を出してしまいます。

でも、高校受験は難しい問題を解いた人が勝つわけではありません。

自分が取るべき問題を確実に取った人が強い。

30点だったなら、まず40点。

40点になったら50点。

そして50点を超えたら、次は60点。

一気に頂上まで登る必要はありません。

一段ずつ登っていけば大丈夫です。

英語は、正しい順番で積み重ねれば変わっていく教科です。

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