2027年4月、宮城県大崎地区に新しい高校「宮城県大崎創成高等学校」が開校します。
大崎創成高校は、松山高校・鹿島台商業高校・南郷高校の3校を再編して誕生する新しい県立高校です。
「どんな高校なの?」
「普通科とは何が違う?」
「偏差値や合格点は?」
「大学進学はできる?」
「入試では面接があるの?」
大崎地区の中学生や保護者の方にとって、気になることが多い高校だと思います。
特に注目したいのが、大崎創成高校は単純に3校を統合した高校ではないという点です。
農業・家庭・商業を横断して学べる「アグリ・フード・ビジネス科」を設置し、さらに「高校生カフェ」などを通して、実際に商品開発や販売、経営などを経験できる非常に特徴的な高校になります。
この記事では、宮城県が発表している2027年度入試の最新情報をもとに、大崎創成高校について分かりやすく解説します。
※この記事は2026年9月時点で宮城県が公表している情報をもとに作成しています。今後、新しい情報が発表された場合は随時更新します。
大崎創成高校は2027年4月に開校
宮城県大崎創成高等学校は、2027年(令和9年)4月に開校予定の県立高校です。
再編されるのは、
・松山高校
・鹿島台商業高校
・南郷高校
の3校です。
新しい学校は、現在の鹿島台商業高校の敷地に設置されます。
宮城県では、大崎創成高校を大崎地区における新しい「職業教育拠点校」と位置づけています。
大きなテーマになっているのが「食」です。
大崎地域の農業や食材などの地域資源を活用しながら、農業・食品・調理・販売・経営などを幅広く学びます。
単に資格取得や就職を目指すだけではなく、「地域に新しい価値を生み出す人材を育てる」という考え方が強い高校です。
大崎創成高校の基本情報
2026年9月時点で公表されている基本情報は次の通りです。
【学校名】
宮城県大崎創成高等学校
【開校】
2027年4月
【課程】
全日制・単位制
【学科】
アグリ・フード・ビジネス科
【募集定員】
160人
【所在地】
現在の鹿島台商業高校の敷地
大きな特徴は、宮城県で初めてとなる「専門分野を学べる単位制高校」であることです。
アグリ・フード・ビジネス科とは?
大崎創成高校には「アグリ・フード・ビジネス科」が設置されます。
名前だけを見ると農業高校のように感じるかもしれませんが、実際にはもっと幅広い内容です。
大きく分けると、
「農業」
「家庭」
「商業」
の3分野を横断して学びます。
例えば農業分野では、野菜、農業機械、農業経営、食品流通、地域資源活用などを学びます。
家庭分野では、調理、フードデザイン、保育、福祉、ファッションなどがあります。
商業分野では、マーケティング、簿記、情報処理、原価計算、観光ビジネスなどを学びます。
さらに、
「大崎耕土学」
「6次産業基礎」
「6次産業統計」
「Farm to Table」
「醸造」
「食文化実習」
「地域ビジネスプランニング」
「デジタル技術活用」
など、大崎創成高校独自の科目も用意されています。
「作る」だけではなく、
作る
↓
加工する
↓
商品にする
↓
宣伝する
↓
販売する
というところまで学べるのが大きな特徴です。
大崎創成高校の最大の特徴は「高校生カフェ」
個人的に、大崎創成高校で非常に面白いと思うのが「高校生カフェ」です。
学校には宮城県の高校で初となる「カフェ棟」が設置される予定です。
単にカフェが学校にあるというだけではありません。
生徒自身がカフェの企画・運営に関わります。
例えば、自分たちが育てた野菜や果物などを利用して、飲料やお菓子、ランチプレートなどの商品を開発します。
さらに、
・メニュー開発
・接客
・店舗運営
・マーケティング
・広報
・経理
などについても実践的に学びます。
農業で「作る」。
家庭科で「調理する」。
商業で「売る」。
この3つを高校生カフェという場所でつなげていくわけです。
教科書だけでは学べない経験ができる高校になる可能性があります。
単位制なので自分に合った授業を選べる
もう一つ重要なのが「単位制」です。
大崎創成高校では、全員がまったく同じ授業を受けるのではなく、自分の興味や将来の進路に応じて科目を選択できます。
例えば、
「農業について深く学びたい」
という生徒と、
「簿記やマーケティングを勉強したい」
という生徒では、選択する授業が変わってきます。
さらに、専門科目だけではなく普通教科も選択できます。
そのため、
「専門高校だから卒業後は就職しかできない」
という学校ではありません。
大学進学を目指した科目選択も可能です。
大崎創成高校から大学進学はできる?
できます。
学校案内でも、4年制大学への進学を想定したカリキュラム例が示されています。
例えば、
・文学部系の4年制大学
・農学部系の4年制大学
などを目指す履修モデルがあります。
もちろん、
・専門学校
・民間企業への就職
・公務員
なども進路として考えられます。
つまり大崎創成高校は、
「就職するためだけの専門高校」
というより、
「高校で専門分野を経験しながら、自分の進路を考えていく高校」
と考えた方が分かりやすいでしょう。
取得できる資格は?
選択する科目によって、さまざまな資格・検定に挑戦できます。
農業分野では、
・日本農業技術検定
・食生活アドバイザー
・野菜栽培士
など。
家庭分野では、
・食物調理技術検定
・保育技術検定
・被服製作技術検定
など。
商業分野では、
・全商情報処理検定
・全商簿記検定
・全商商業経済検定
などが示されています。
高校卒業後に就職する場合はもちろん、大学・専門学校へ進学する場合にも、自分が高校時代に何を学んできたのかを示す材料になります。
大崎創成高校の入試はどうなる?
2027年度入試の選抜方法はすでに宮城県から発表されています。
募集定員は160人です。
第一次募集では、
「共通選抜 → 特色選抜」
の順で選抜されます。
共通選抜
共通選抜では、
国語
数学
社会
英語
理科
の5教科の学力検査と調査書を使用します。
学力検査と調査書の比重は「5:5」です。
つまり大崎創成高校は、入試当日の点数だけを見る高校ではありません。
中学校での成績もしっかり評価されます。
そのため、大崎創成高校を志望する場合でも「入試直前だけ勉強すればいい」という考え方はおすすめできません。
中1・中2・中3の学校生活や定期テストを大切にしていきましょう。
特色選抜では面接がかなり重要
大崎創成高校で特に注目してほしいのが特色選抜です。
特色選抜の募集人数は64人。
募集定員160人の40%にあたります。
そして特色選抜では「個人面接」が実施されます。
面接時間は15分程度。
宮城県が公表している内容では、
・自分自身について
・志望動機
・高校での学習について
・高校生カフェ等で取り組みたいこと
・将来の進路希望
などが質問内容として示されています。
ここは非常に重要だと思います。
単純に、
「家から近いから」
「なんとなく楽しそうだから」
という志望理由ではなく、
「大崎創成高校に入って何を学びたいのか」
を自分の言葉で説明できるようにしておく必要があります。
特に、
「高校生カフェで何をやってみたいか」
まで入試内容として示されているのは、この学校ならではです。
大崎創成高校の偏差値は?
2026年9月現在、大崎創成高校にはまだ入試実績がありません。
2027年4月開校の新設校だからです。
そのため、現時点で信頼できる「大崎創成高校の偏差値」はありません。
今後、模試会社などから目安となる偏差値が示される可能性はありますが、初年度は特に注意が必要です。
インターネット上で偏差値が掲載されていたとしても、その数字だけで合否を判断しないようにしましょう。
大崎創成高校の合格点は?
こちらも現時点では分かりません。
まだ一度も入試が実施されていないため、過去の合格者平均点や合格最低点というデータ自体が存在しません。
初年度入試は、志願者数によって難易度が大きく変わる可能性があります。
ですから、
「○点あれば絶対に大丈夫」
という判断は現段階ではできません。
今後、新みやぎ模試の志望者動向や出願希望調査、実際の倍率などが出てくれば、少しずつ目安を考えられるようになります。
【内部リンク候補:新みやぎ模試の判定の見方】
【内部リンク候補:宮城県高校入試の内申点の計算方法】
大崎創成高校はどんな生徒に向いている?
塾で進路相談をしている立場から見ると、大崎創成高校は特に次のような生徒にとって面白い選択肢になると思います。
まず「座学だけではなく、実際に何かをやりながら学びたい生徒」です。
農業、調理、商品開発、販売、カフェ運営など、体験的な学習がかなり多くなります。
また、
「食べ物に興味がある」
「料理が好き」
「農業に興味がある」
「将来自分でお店をやってみたい」
「マーケティングを勉強してみたい」
「地域に関わる仕事がしたい」
という生徒にも向いているでしょう。
一方で、「なんとなく楽しそう」という理由だけで選ぶのはおすすめしません。
専門科目が多い高校なので、自分が何を学びたいのかを一度考えてから志望することが大切です。
「偏差値」だけで高校を選ばなくてもいい
高校選びをしている中学生を見ていると、
「自分の偏差値が○○だから、この高校」
という決め方をしてしまうことがあります。
もちろん学力は高校選びの重要な要素です。
しかし、本来は、
「高校に入って何をしたいのか」
まで考えてほしいと思っています。
大崎創成高校は、特にそれが重要な高校です。
農業・家庭・商業・地域ビジネス・カフェ運営など、普通科とはかなり違った高校生活になります。
だからこそ、偏差値だけを見るのではなく、学校説明会などにも参加して、
「自分はここで3年間学びたいか?」
を考えてみてください。
10月3日に学校説明会・個別相談会
2026年10月3日(土)午後1時から、大崎創成高校の学校説明会・個別相談会が開催されます。
対象は中学1~3年生、保護者、教職員などです。
今回の説明会では、オープンキャンパス後に決定した「学校のルール」や最新情報も紹介される予定です。
大崎創成高校を少しでも志望校として考えているのであれば、参加を検討してよいと思います。
新設校は過去の先輩から学校生活について聞くことができません。
だからこそ、学校側から直接情報を得ることが非常に重要です。
大崎地域で高校選びに迷っている方へ
大崎地域には、
普通科
専門学科
総合学科
私立高校
など、さまざまな選択肢があります。
さらに2027年度から大崎創成高校という新しい選択肢が加わります。
大切なのは、
「どこなら入れるか」
だけで高校を決めることではありません。
現在の学力、得意・不得意、本人の性格、将来やってみたいことなどを考えながら、
「どこなら高校3年間を頑張れそうか」
まで考えてほしいと思っています。
ロックブックゼミ古川校でも、大崎地域の中学生を対象に高校受験・進路についての学習相談を行っています。
「今の成績だとどの高校を目指せるのか分からない」
「大崎創成高校と他の高校で迷っている」
「新みやぎ模試の結果をどう見ればいいか分からない」
という場合は、模試や学校のテスト結果などを見ながら一緒に考えていきます。
よくある質問
大崎創成高校はいつ開校しますか?
2027年4月に開校予定です。
2027年度入試を受験する現在の中学3年生が、大崎創成高校の第1期生になります。
どの高校が統合されるのですか?
松山高校、鹿島台商業高校、南郷高校の3校が再編され、大崎創成高校になります。
大崎創成高校は普通科ですか?
普通科ではありません。
「アグリ・フード・ビジネス科」が設置され、農業・家庭・商業などの専門分野を横断して学びます。
募集定員は何人ですか?
160人です。
大学進学はできますか?
できます。
単位制を活用し、進路に応じて普通教科・専門教科を選択できます。学校案内でも4年制大学への進学を想定した履修例が紹介されています。
入試で面接はありますか?
特色選抜では15分程度の個人面接があります。
志望動機、高校で学びたいこと、高校生カフェ等で取り組みたいこと、将来の進路希望などが確認されます。
大崎創成高校の偏差値はどのくらいですか?
2026年9月現在、まだ入試が実施されていないため、信頼できる偏差値データはありません。
今後の模試データや志願者動向を確認する必要があります。
合格するには何点必要ですか?
現段階では合格点を示すことはできません。
第1期生の入試になるため過去の合格実績がありません。今後、新みやぎ模試・出願希望調査・倍率などが発表された段階で分析していきます。
まとめ|大崎創成高校は大崎地域の新しい高校選択肢
大崎創成高校は2027年4月に開校する新しい県立高校です。
松山高校・鹿島台商業高校・南郷高校の3校を再編し、「アグリ・フード・ビジネス科」を設置します。
特に注目したいのは、
・農業・家庭・商業を横断して学べる
・専門分野を学べる単位制高校
・高校生カフェを生徒自身が企画・運営する
・大崎地域の農業・食・ビジネスについて学べる
・大学進学から就職まで幅広い進路に対応する
・特色選抜では面接が重視される
という点です。
私は、大崎創成高校は「偏差値だけで高校を選びたくない生徒」にとって面白い学校になる可能性があると思っています。
一方、新設校なので、偏差値・倍率・合格点などについてはまだ分からないことも多くあります。
宮城県高校受験ラボでは、新みやぎ模試の志望者動向、出願希望調査、倍率などが発表され次第、大崎創成高校についても最新情報を追記していきます。
高校選びは「入れる高校」ではなく、「入ってから頑張れる高校」を選ぶことが大切です。
大崎創成高校が気になっている中学生・保護者の方は、ぜひ学校説明会などにも参加し、自分の目で学校の特徴を確かめてみてください。
