中1レベルから始められるおすすめ問題集
高校入試の英語で、避けて通れないのが「長文読解」です。
ところが、中学生を指導していると、
「単語は少し覚えているけど、長文になると全然読めない」
「英文が長くなると、どこから読めばいいかわからない」
「最初の数行を読んだだけで嫌になってしまう」
という中学3年生は決して珍しくありません。
特に偏差値50前後の生徒の場合、文法問題ならある程度解けても、長文になった途端に点数が取れなくなることがあります。
そんな生徒に、いきなり高校入試レベルの長文を何題も解かせても、私はあまり効果的ではないと考えています。
なぜなら、
「長文を読む練習」の前に、「簡単な英文を自分で読める」という経験が不足しているからです。
今回は、高校受験に向けて英語長文を基礎から勉強したい中学生に、おすすめの問題集と具体的な勉強方法を紹介します。
中3だから「中3レベル」から始める必要はありません
これは私が塾で指導するときにも大切にしている考え方です。
中学3年生だからといって、中3レベルの問題から始めなければならないわけではありません。
例えば、
I play soccer every day.
I went to the park yesterday.
I want to study English.
このくらいの英文なら読める。
ところが、文章が100語、200語と長くなった途端に読めなくなる。
こういう生徒はかなりいます。
その状態で、いきなり高校入試の長文を渡して、
「毎日1題ずつ解こう!」
と言っても、なかなかうまくいきません。
生徒からすれば、
「わからない英文を毎日読まされている」
だけになってしまうからです。
これでは「長文=難しい」「英語=無理」という苦手意識がさらに強くなってしまいます。
長文が苦手な中3生におすすめしたい問題集
そこでおすすめしたいのが、
旺文社『高校入試 とってもすっきり 英語長文 改訂版』
です。
この問題集の良いところは、いきなり難しい高校入試レベルから始まらないことです。
段階的に、
STEP1 中1レベル
↓
STEP2 中2レベル
↓
STEP3 高校入試レベル
と進んでいきます。
つまり、
「中3だけれど、長文はほとんど読めない」
という生徒でも、比較的取り組みやすいところからスタートできます。
ここが非常に大きなポイントです。
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「読めない」問題ではなく「読める」問題から始める
私はここが一番重要だと思っています。
例えば中3の秋。
高校入試が近づいてくると、どうしても焦ります。
保護者の方も、
「もう受験生だから入試問題を解かせた方がいいのでは?」
と思うかもしれません。
もちろん、最終的には高校入試レベルの長文を読めるようにしなければなりません。
しかし、
現在ほとんど長文が読めない生徒に、難しい長文を何題も解かせることが本当に近道でしょうか。
私はそうは思いません。
まず短い英文が読めた。
↓
次は少し長い英文が読めた。
↓
100語程度でも内容がわかるようになった。
↓
少しずつ読むスピードが上がってきた。
↓
高校入試レベルの長文にも挑戦できるようになった。
このように、
「読めた」という経験を積み重ねながら、少しずつレベルを上げていくこと
が大切です。
中3でも、必要なら中1レベルまで戻って構いません。
一見遠回りに見えます。
しかし、英語が苦手な生徒ほど、結果的にはこちらの方が近道になることがあります。
なぜ『とってもすっきり 英語長文』がおすすめなのか
① 中1レベルから始められる
最大のメリットです。
高校入試向けの問題集ですが、最初から難しい入試長文だけを解く構成ではありません。
そのため、
「長文問題集を買ったけれど、難しくて最初の数ページでやめてしまった」
という生徒にも取り組みやすい教材です。
② 少しずつレベルを上げられる
英語長文が苦手な生徒にとって、いきなり長い英文を読むこと自体が大きな負担です。
だからこそ、
中1レベル → 中2レベル → 入試レベル
と少しずつ負荷を上げていきます。
これはスポーツと同じです。
いきなり重いバーベルを持ち上げるのではなく、まずは自分が扱える重量から始めて、少しずつ重くしていく。
英語長文も同じです。
「少し頑張れば読める」というレベルを積み重ねることが大切です。
③ 最終的には高校入試レベルまで進める
「簡単な問題ばかりやっていて、入試に間に合うの?」
と思う方もいるでしょう。
もちろん、簡単な英文だけを読んで終わりではありません。
最終的には高校入試レベルへ進みます。
大切なのは、
基礎と高校入試の間に「橋」を作ることです。
いきなり向こう岸までジャンプする必要はありません。
一歩ずつ渡ればいいのです。
塾長ならこう使います
せっかく長文問題集を使うのであれば、ただ問題を解いて丸付けをして終わりにするのはもったいありません。
私なら次のように進めます。
① まず自分の力で読む
最初から日本語訳を見ません。
わからない単語が多少あっても、まずは最後まで読んでみます。
一語一語すべて日本語に訳す必要もありません。
まずは、
「何について書いてある文章なのか」
を考えながら読みます。
② 問題を解く
文章を読んだら問題を解きます。
最初から全問正解する必要はありません。
「だいたい何について書いてあるかわかった」
くらいからスタートしても大丈夫です。
③ 間違えた原因を確認する
ここが非常に重要です。
なぜ間違えたのかを確認します。
単語を知らなかったのか。
文法がわからなかったのか。
文章は読めたけれど、設問を勘違いしたのか。
原因によって復習する内容は変わります。
④ わからなかった単語・文法を確認する
長文の中で出てきた重要な単語や、理解できなかった文法を確認します。
長文問題を、
単なる「読解問題」ではなく、単語や文法を復習する教材としても使う
という考え方です。
⑤ 最後にもう一度英文を読む
ここまで終わったら、同じ英文をもう一度読んでください。
最初に読んだときより、
「あれ?さっきより読める」
となればOKです。
この感覚が非常に大切です。
慣れてきたら音読もおすすめ
内容を理解した英文は、音読するのもおすすめです。
ただし、意味がまったくわからない英文を何度も読むのではありません。
内容を理解した英文を音読すること
がポイントです。
最初はゆっくりで構いません。
同じ英文を何度か読むことで、少しずつ英文を前から理解する感覚を身につけていきます。
1冊終わったら次のレベルへ
『高校入試 とってもすっきり 英語長文』をある程度自力で読めるようになったら、次の問題集へ進みます。
候補の一つが、
『英語長文レベル別問題集1 超基礎編』
です。
さらに長文読解に慣れてきたら、
実際に受験する都道府県の高校入試過去問
へ進みます。
つまり、
中1レベルの短い英文
↓
中2レベルの英文
↓
高校入試基礎レベル
↓
高校入試レベル
↓
過去問
という流れです。
私は、このように少しずつレベルを上げる方法をおすすめします。
長文が読めない原因は「長文」とは限らない
ここも非常に重要です。
長文問題ができないからといって、
「長文問題をもっと解けばいい」
とは限りません。
例えば、
・英単語をほとんど覚えていない
・be動詞と一般動詞の区別があやしい
・過去形がわからない
・不定詞がわからない
・比較がわからない
・受け身や現在完了がわからない
このような状態なら、長文以前のところでつまずいています。
その場合は、
長文読解+英単語+英文法
を並行して勉強する必要があります。
長文だけをひたすら解かせても、なかなか読めるようにはなりません。
偏差値50前後なら、まだまだ伸ばせる
偏差値50前後の中学生を指導していると、
「英語がまったくできない」
というより、
中1・中2の基礎がところどころ抜けている
という生徒が非常に多いと感じます。
だからこそ、私はいきなり難しい問題をやらせるより、
できなくなったところまで一度戻る
ことを大切にしています。
中3だから中3から。
受験生だから入試問題から。
そんな決まりはありません。
中1まで戻ったっていい。
簡単な英文から始めたっていい。
大切なのは、
昨日まで読めなかった英文が、今日は読めるようになることです。
その積み重ねが、最終的に高校入試の長文を読む力につながります。
まとめ|長文が苦手な生徒ほど簡単な英文から始めよう
高校入試の英語では長文読解が重要です。
しかし、今回一番伝えたいのは、
長文が苦手な生徒ほど、いきなり入試長文から始めない
ということです。
中1レベル。
↓
中2レベル。
↓
高校入試基礎レベル。
↓
高校入試レベル。
このように少しずつレベルを上げていけばいいのです。
今回紹介した、
『高校入試 とってもすっきり 英語長文 改訂版』
は、その段階的な練習をしやすい問題集です。
高校入試が近づくと焦ります。
でも、
難しい問題を解くことと、成績が上がることは同じではありません。
できるところから始める。
できる問題を増やす。
そして、少しずつレベルを上げていく。
英語が苦手な中学生には、この勉強方法をおすすめします。
今回紹介した問題集
旺文社『高校入試 とってもすっきり 英語長文 改訂版』
中1レベルから段階的に長文読解を練習したい中学生におすすめです。
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