「新みやぎ模試で300点でした。これは良い点数ですか?」
「350点あれば、どのくらいの高校を目指せますか?」
「400点取らないと上位校は厳しいですか?」
新みやぎ模試が返ってくると、こうした疑問を持つ受験生や保護者の方は多いと思います。
実際、学習塾で進路相談をしていても、
「結局、新みやぎ模試では何点取ればいいんですか?」
という質問はよくあります。
ただ、最初に大切なことをお伝えします。
新みやぎ模試は「○点なら安心」と、点数だけで判断することはできません。
なぜなら、模試は実施回によって平均点や問題の難易度が異なるからです。
同じ300点でも、
「平均点が高かった回の300点」
と、
「平均点が低かった回の300点」
では意味が違います。
さらに、志望校、偏差値、調査書点、志望校判定などによっても見方は変わります。
私は宮城県で長年学習塾を運営し、多くの中学生の模試結果や進路相談を見てきました。
この記事では、
新みやぎ模試の250点・300点・350点・400点などの点数を、どのように考えればいいのか
を、実際に塾で成績表を見るときの視点から分かりやすく解説します。
結論|「何点取ったか」だけでは判断しない
まず結論です。
新みやぎ模試では、
点数だけで志望校への合格可能性を判断しないでください。
私が成績表を見るときは、
・5教科合計点
・平均点
・5教科偏差値
・教科別偏差値
・志望校判定
・B判定などまであと何点か
・志望校内での位置
・調査書点
・過去の模試からの推移
などを合わせて確認します。
例えば300点だったとしても、
「300点だった」
だけではなく、
「その300点で偏差値はいくつだったのか」
を見ることが重要です。
なぜ同じ300点でも意味が違うの?
模試は学校の定期テストとは違います。
毎回まったく同じ難易度で作られているわけではありません。
例えば、分かりやすくするために、
A回 平均点280点
B回 平均点240点
だったとします。
どちらも自分の得点が300点だったとしても、その意味は同じではありません。
A回では平均点より20点上。
B回では平均点より60点上です。
当然、受験生全体の中での位置は変わります。
だからこそ新みやぎ模試では、
「点数」と「偏差値」をセットで見る
ことが大切です。
新みやぎ模試で250点だったら?
まず250点前後だった場合です。
ここで、
「250点しか取れなかった」
と必要以上に落ち込む必要はありません。
重要なのは、
どこで250点になっているのか
です。
例えば、
国語 60点
数学 35点
英語 38点
社会 62点
理科 55点
なら、数学と英語に大きな伸びしろがあります。
一方、
国語 50点
数学 50点
英語 50点
社会 50点
理科 50点
なら、5教科全体の基礎力をもう一段引き上げる必要があります。
同じ250点でも、
「一部の教科が大きく足を引っ張っている250点」
と、
「5教科すべてが50点前後の250点」
では勉強方法が違います。
250点前後の場合、私はまず、
正答率の高い基本問題をどれくらい落としているか
を確認します。
難しい問題を解けるようにするより、
・計算
・漢字、語句
・英単語、基本文法
・理科、社会の基本知識
など、
本来取れる問題を確実に取る
ことから始めた方が点数につながりやすいケースが多いからです。
新みやぎ模試で300点だったら?
300点という数字は、一つの区切りとして気にする受験生が多いと思います。
5教科500点満点で考えると、1教科平均60点です。
ただし、
300点=○○高校に合格できる
とは言えません。
ここでも見るべきなのは、
偏差値と志望校判定です。
例えば300点でC判定だった場合。
次に見るのは、
B判定まであと何点なのか
です。
あと5点なのか。
あと20点なのか。
それによって状況は大きく違います。
もしB判定まであと10点なら、
「数学であと4点」
「英語であと3点」
「理科であと3点」
というように考えることができます。
すると、
「もっと勉強しなければ」
という漠然とした目標が、
「次の模試では数学の計算ミスをなくして4点取る」
という具体的な目標に変わります。
300点を取ったこと自体より、
300点から次の10点をどこで取るか
を考えることが重要です。
新みやぎ模試で350点だったら?
350点なら、1教科平均70点です。
ここまで来ると、基本問題だけでなく標準的な問題もしっかり得点できている可能性があります。
しかし、350点を取ったからといって、
「もう安心」
とは考えないでください。
ここから先は、
失点の質
が非常に重要になります。
例えば数学で、
計算問題を2問ミスしている。
英語で、
単語・文法問題を数問落としている。
理科で、
覚えていれば取れる知識問題を落としている。
このような失点があるなら、
難問対策を始める前に、
取れる問題を確実に取る力
を高める方が先です。
350点から400点を目指す場合、
「さらに難しい問題集をやろう」
と考えがちです。
しかし実際には、
今まで解けていた問題の取りこぼしを減らすだけでも点数は上がります。
上位校を目指す生徒ほど、
「難問を解く力」
だけでなく、
「簡単な問題で絶対に落とさない力」
が重要になります。
新みやぎ模試で400点だったら?
400点なら、1教科平均80点です。
かなり高い得点水準になります。
ただし、400点を超えた場合も、
「400点を取ったから大丈夫」
とは考えません。
上位校を目指す場合は特に、
・5教科偏差値
・志望校判定
・志望校内順位
・調査書点
・教科ごとの得点バランス
まで確認します。
例えば、
国語 82点
数学 91点
英語 88点
社会 86点
理科 55点
で402点だった場合。
合計点だけを見ると非常に良いですが、理科には明確な課題があります。
反対に、
国語 79点
数学 82点
英語 80点
社会 81点
理科 78点
で400点なら、非常にバランスが良い状態です。
同じ400点でも内容は違います。
上位校を目指す場合は、
合計点を上げるだけではなく、苦手教科を作らない
ことも大切になってきます。
450点なら安心?
450点前後まで取れるようになると、非常に高い得点力があると言えます。
ただ、それでも、
「絶対に合格する」
という意味ではありません。
高校入試は本番一回です。
模試で450点取れていても、
・時間配分を失敗する
・得意教科で大きく失点する
・緊張して普段しないミスをする
ことはあります。
このレベルになってくると、
「もっと難しい問題を解く」
だけでなく、
本番で安定して実力を出すこと
も大切になります。
模試で420点、440点、430点、450点など、高い水準で安定しているのか。
それとも、
450点→390点→440点
と大きく上下するのか。
私は、
最高点よりも安定性
も見るようにしています。
250点・300点・350点・400点で一番大切なのは「次の目標」
模試の結果を見たら、
「何点だったか」
だけで終わらせず、
次に何点を目指すのか
を決めてください。
例えば、
250点
↓
まず280点を目指す
300点
↓
320点を目指す
350点
↓
370点を目指す
400点
↓
400点台を安定させる
というように考えます。
ただし、これも全員一律ではありません。
志望校によって必要な学力は違うからです。
最終的には、
「何点取ればすごいか」ではなく、「自分の志望校に対して何点必要なのか」
を考える必要があります。
目標点は「合計点」から教科別に分解する
これはぜひやってみてください。
例えば現在300点で、次回320点を目標にするとします。
「次は320点取る!」
だけでは、なかなか行動につながりません。
そこで、
国語 60→63点
数学 50→57点
英語 55→60点
社会 70→72点
理科 65→68点
というように、
20点を5教科に分解します。
さらに数学なら、
「計算で+2点」
「関数の基本問題で+3点」
「確率で+2点」
と分解します。
すると、
何を勉強すれば320点に届くのか
が見えてきます。
これが模試の正しい使い方です。
「あと20点」は意外と大きくない
受験生に、
「志望校まであと20点」
と言うと、
「20点も上げるの?」
と驚くことがあります。
しかし5教科で考えると、
1教科平均4点です。
例えば、
国語+3点
数学+5点
英語+5点
社会+3点
理科+4点
で20点です。
もちろん簡単ではありません。
しかし、
「20点上げる」
と考えるより、
「各教科であと1〜2問取る」
と考えた方が、やるべきことが見えてきます。
模試の成績表を見たら、
その数点をどこから取れるのか
を探してください。
点数が上がったのに偏差値が下がることもある
これは保護者の方にも知っておいてほしいところです。
例えば、
前回 300点・偏差値52
今回 310点・偏差値51
ということもあり得ます。
「10点上がったのになぜ偏差値が下がったの?」
と思うかもしれません。
これは、平均点や受験者全体の得点分布などが関係するためです。
逆に、
前回 300点
今回 285点
と点数が下がっても、偏差値が上がる場合があります。
ですから、
点数が上がった=必ず学力が上がった
点数が下がった=必ず学力が下がった
と単純には判断できません。
点数と偏差値の両方を見てください。
「何点なら○○高校に合格できますか?」について
ここが一番知りたい方も多いと思います。
しかし私は、
「新みやぎ模試で○点なら絶対に○○高校に合格できます」
という言い方はしません。
高校入試では、
・当日の学力検査
・調査書点
・各高校の選抜方法
・その年の倍率
・受験生全体の学力
など、さまざまな要素が関係するからです。
だからこそ、
「古川高校なら何点?」
「仙台三高なら何点?」
と考える場合も、
単純な点数だけではなく、
偏差値・判定・調査書点などを合わせて考える必要があります。
高校別の新みやぎ模試の見方については、今後このサイトでも詳しく解説していきます。
保護者の方へ|点数だけで叱らないでください
模試が返ってきて、
「280点しか取れなかった」
と聞くと、
「もっと勉強しないとダメでしょ」
と言いたくなることもあると思います。
でも、その前に成績表を一緒に見てみてください。
もしかすると、
前回より偏差値は上がっているかもしれません。
苦手だった数学が10点上がっているかもしれません。
反対に点数は上がっていても、取らなければならない基本問題を大量に落としているかもしれません。
だから、
「何点だった?」
だけではなく、
「前回から何が変わった?」
と見てほしいと思います。
そして、
「次はどこを伸ばせそう?」
と考える。
模試の結果を、
子どもを評価する材料ではなく、
次の勉強を決める材料
として使ってください。
まとめ|新みやぎ模試は「何点取ったか」より「その点数をどう使うか」
新みやぎ模試で、
250点だった。
300点だった。
350点だった。
400点だった。
もちろん点数は重要です。
しかし、その数字だけで、
「良かった」
「ダメだった」
「この高校は無理」
と判断しないでください。
見るべきなのは、
・平均点
・偏差値
・志望校判定
・B判定などまであと何点か
・教科別の得点
・設問ごとの正答率
・前回からの推移
です。
そして一番大切なのは、
「次の模試で何点取るか」ではなく、「その点数を取るために何を変えるか」
です。
300点から320点を目指すなら、
その20点をどの教科から取るのか。
さらに、
どの単元の、どの問題から取るのか。
そこまで具体的に考えてください。
模試は、
点数を見て一喜一憂するためのものではありません。
今の自分の位置を知り、
志望校合格までの距離を縮めるために使うものです。
点数を見て終わるのではなく、
「次の10点をどこから取るか」
そこから次の勉強を始めてみてください。
この記事を書いた人
岩本和也
宮城県で学習塾を運営する現役塾長。これまで多くの小中高校生の学習指導、高校受験、進路相談に携わってきました。
「宮城県高校受験ラボ」では、宮城県高校入試、新みやぎ模試、勉強法、塾選びなどについて、実際の教育現場で感じていることを交えながら発信しています。
※新みやぎ模試の成績・判定については、得点だけで合格可能性を判断できるものではありません。実際の志望校選択については、模試の判定、偏差値、調査書点、学校での成績、過去問の状況などを総合的に判断してください。
