新みやぎ模試の結果が返ってきて、
「第一志望がC判定だった……」
「C判定だと志望校を変えた方がいい?」
「あと何点取れば合格できる?」
と不安になっていませんか?
特に中学3年生の秋以降は、模試の判定を見るたびに志望校を変えるべきか悩む生徒・保護者の方が増えてきます。
しかし、最初にお伝えしたいのは、
C判定が出たからといって、すぐに志望校を諦める必要はありません。
逆に、A判定やB判定だから「もう大丈夫」と考えるのもおすすめできません。
大切なのは判定のアルファベットだけではなく、
「志望校まであと何点なのか」
を確認することです。
この記事では、宮城県で長年中学生の学習・進路相談に携わってきた塾長の立場から、新みやぎ模試の判定の見方と、C判定から何をすればよいのかを解説します。
※新みやぎ模試を実施する宮城新教育の公式情報をもとに解説しています。判定基準や入試制度などは変更される可能性がありますので、最新情報もあわせてご確認ください。
結論|新みやぎ模試C判定でも合格は可能です
結論から言います。
C判定でも合格する可能性はあります。
C判定は、
「不合格が決まった」
という意味ではありません。
模試を受験した現時点での学力と、過去の入試データなどをもとに算出された志望校判定です。
ですから、中3の夏や秋にC判定だったとしても、その後の勉強によってB判定、A判定へ上がっていく可能性があります。
実際、受験指導をしていると、
夏の時点では志望校までかなり距離があった生徒が、秋・冬に伸びることはあります。
一方で注意してほしいのは、
「C判定でも大丈夫だから、そのままでいい」
という意味でもないということです。
C判定なら、
「まだ志望校との差がある」
と受け止めて、次に何を改善するかを考える必要があります。
新みやぎ模試の判定はS・A・B・C・Dの5段階
新みやぎ模試では、志望校の合格可能性を
S・A・B・C・D
の5段階で判定します。
ここで多くの生徒がやってしまうのが、
「Bだった!」
「Cだった……」
と判定だけを見て成績表を閉じてしまうことです。
これは非常にもったいないです。
新みやぎ模試の成績表には、判定以外にも、
・5教科の得点
・教科別偏差値
・5教科偏差値
・宮城県内での順位
・第一志望校内での順位
・前年合格者の分布
・志望校判定
・教科・領域別の分析
・設問ごとの正答率
・合格圏まであと何点必要か
など、受験勉強に使える情報が掲載されています。
判定は成績表の一部分にすぎません。
C判定を取ったら、まず「あと何点」を見てください
私が生徒の模試を見るとき、判定と同じくらい重視するのが、
「あと何点必要なのか」
です。
新みやぎ模試の成績表には、今回の成績から合格圏の判定(S・A・B)まであと何点必要なのかが表示されます。
ここが非常に重要です。
例えば、
第一志望 C判定
B判定まで あと15点
だったとしましょう。
「C判定だった……」
で終わるのではなく、
「あと15点をどの教科から取るか?」
と考えます。
5教科で15点なら、
数学+3点
英語+3点
国語+2点
理科+4点
社会+3点
でも15点です。
もちろん実際には均等に上げる必要はありません。
例えば社会が60点で数学が35点なら、数学の基本問題を取りこぼさないようにする方が得点を伸ばしやすい場合もあります。
逆に数学の難問ばかり勉強するより、理科・社会の知識問題を固めた方が短期間で10~20点上がることもあります。
つまり、
「C判定をB判定にする」ではなく、「あと○点を取りにいく」
と考えた方が、やるべき勉強が具体的になります。
新みやぎ模試にはM1・M2・M3判定があります
新みやぎ模試を見るうえで、もう一つ知っておきたいのが、
M1・M2・M3
という3つの判定です。
M1判定
M1は、
新みやぎ模試の5教科合計点をもとにした判定
です。
現在の純粋な学力を見るうえで分かりやすい判定です。
「今、入試問題を解く力がどのくらいあるのか」
を見るイメージです。
M2判定
M2は、
模試の得点+内申点(調査書点)
を高校ごとの比重に合わせて判定します。
宮城県公立高校入試の共通選抜を意識した判定です。
同じ模試得点でも、内申点によって判定が変わる可能性があります。
そのため、
「模試では点数を取れているけれど内申点が低い」
「模試の偏差値は少し低いけれど内申点が高い」
という生徒は、M1だけではなくM2も確認することが大切です。
M3判定
M3は、
各高校の特色選抜の配点を考慮した判定
です。
高校ごとに学力検査と内申点の扱い方が異なるため、その学校の特色選抜に合わせて判定します。
つまり新みやぎ模試では、
「偏差値だけ」
ではなく、
宮城県の高校入試制度に合わせて複数の角度から志望校を見ることができます。
M1がC判定でもM2・M3を見るべき理由
例えば、
M1 C判定
M2 B判定
というケースがあったとします。
この場合、
「学力だけを見るともう少し必要だが、内申点を含めると状況が良くなる」
と考えることができます。
逆に、
M1 B判定
M2 C判定
なら、
「模試の学力は悪くないが、調査書点を含めると安心できない」
という可能性があります。
だからこそ、
「C判定だった!」だけでは判断できません。
志望校を考えるときは、
M1
M2
M3
内申点
模試の点数
偏差値
志望校内順位
などを総合的に見てください。
C判定なら志望校を変えるべき?
これも非常によく聞かれる質問です。
私なら、
C判定が1回出ただけでは、志望校変更を勧めません。
特に中3の夏~秋なら、まだ伸ばせる時間があります。
ただし、次のような場合は少し慎重に考えます。
・C~D判定が何回も続いている
・合格圏までの必要点数が大きい
・12月、1月になっても差が縮まらない
・過去問でも合格目標点に大きく届かない
・内申点を含めるとかなり厳しい
・本人自身がその高校を本当に希望しているわけではない
この場合は、
「第一志望を絶対に変えなさい」
ではなく、
第一志望を残しながら、現実的な第二志望・第三志望も考える
ことが大切です。
逆にA判定なら安心?
A判定だからといって、
「もう合格した」
わけではありません。
模試はあくまで模試です。
入試当日に、
数学で計算ミスをする
英語長文で時間が足りなくなる
国語で思った以上に点数が取れない
ということもあります。
また、受験まで数か月あるなら、周囲の受験生も勉強しています。
A判定だから勉強量を減らしてしまえば、当然差は縮まります。
ですから、
A判定は「勉強しなくていい」という意味ではなく、「今の勉強を続ければ良い位置にいる」という確認材料
として考えるのがいいでしょう。
模試は1回ではなく「推移」を見る
私は、1回の模試だけで生徒を判断するのはおすすめしていません。
例えば、
7月 C
8月 C
9月 B
10月 B
なら、明らかに良い方向です。
一方、
7月 A
8月 B
9月 C
10月 C
なら注意が必要です。
大切なのは、
今の判定より、どちらに向かっているか。
新みやぎ模試の個人成績票では、得点や偏差値の推移も確認できます。
1回の結果で一喜一憂するのではなく、複数回の推移を見ましょう。
C判定から最初にやること① 正答率を見る
C判定だった生徒に、
「もっと勉強しよう」
だけでは不十分です。
まず答案を見ます。
そして、
「本来取れるはずだった問題を落としていないか」
を確認します。
例えば、
正答率70%の計算問題を間違えた
英単語で失点した
社会の基本用語を忘れていた
理科の基本問題で間違えた
のであれば、難問を解けるようにする前に、そこを直すべきです。
受験勉強では、
難しい問題を1問解けるようにするより、みんなが取る問題を落とさない方が重要
なケースが非常に多いです。
C判定から最初にやること② 教科ごとの偏差値を見る
5教科偏差値だけではなく、
国語
数学
英語
理科
社会
それぞれを確認してください。
例えば、
国語 55
数学 43
英語 52
理科 48
社会 54
なら、数学を改善する余地が大きいと考えられます。
逆に5教科すべてが同じくらいなら、特定教科だけではなく全体の基礎力を上げる必要があります。
「何となく全部勉強する」のではなく、最も得点を伸ばしやすい場所を探す。
これが模試を受ける大きな意味です。
C判定から最初にやること③ 「あと○点」を教科に振り分ける
例えばB判定まであと20点なら、
「20点も上げるなんて無理……」
と思うかもしれません。
でも5教科なら、
1教科平均4点です。
もちろん実際には、
数学+8
英語+5
理科+4
社会+3
というように振り分けても構いません。
こうすると、
「20点上げる」から「数学の計算・関数で8点増やす」
という具体的な勉強に変わります。
ここまで落とし込めれば、模試は単なる合否判定ではなく、
次の1か月の学習計画表
になります。
C判定から最初にやること④ 間違えた問題を3つに分類する
模試が返ってきたら、間違えた問題を私は次の3種類に分けることをおすすめします。
①本当は解けた問題
計算ミス、読み間違い、スペルミスなど。
→最優先で改善します。
②勉強すれば次回取れそうな問題
忘れていた公式、英単語、理社の知識など。
→次の模試までに取りにいきます。
③現時点では難しすぎる問題
正答率が非常に低い難問など。
→後回しでも構いません。
この分類をすると、
「全部復習しなければ」
という状態から、
「次の模試で点数になる問題から復習する」
という勉強に変わります。
中3秋のC判定なら、まだやることはあります
9月・10月あたりにC判定を取って、
「もう間に合わない」
と思う生徒もいます。
しかし、ここから受験までにはまだ勉強できます。
むしろ中3の秋以降は、
学校で習う範囲が増える
入試問題形式に慣れる
理科・社会の知識がつながる
英語長文に慣れる
数学の入試問題演習が増える
ことで点数が伸びる生徒もいます。
ただし、
「そのうち上がるだろう」では上がりません。
模試を使って、
何点足りない
↓
どの教科で取る
↓
どの単元を勉強する
↓
次の模試で確認する
というサイクルを作る必要があります。
12月・1月のC判定は少し意味が違う
同じC判定でも、
8月のC判定と1月のC判定では意味が違います。
8月なら、まだ数か月あります。
しかし1月になると本番までの時間はかなり限られます。
この時期になったら、
・直近3回程度の判定推移
・合格圏まであと何点か
・内申点
・過去問の得点
・本人の志望度
・私立高校の合格状況
などを総合的に考えます。
単純に、
「Cだから受ける」
「Cだから諦める」
ではありません。
数字を使って判断することが大切です。
保護者の方へ|C判定を見たときに言ってほしくない言葉
模試でC判定が出ると、保護者の方も不安になります。
でも、
「やっぱり無理なんじゃない?」
「志望校を下げたら?」
「こんな点数で大丈夫なの?」
とすぐに言ってしまうと、本人の気持ちが折れてしまうことがあります。
私ならまず、
「あと何点必要なの?」
と一緒に成績表を見ます。
そして、
「じゃあ、その点数をどこから取ろうか」
と考えます。
模試は、
子どもを責めるための資料ではなく、次に何をすればいいかを考える資料
です。
C判定だったという事実より、
「C判定を見て次に何をするか」
の方が重要です。
志望校を下げる判断はいつする?
私は、志望校を下げること自体が悪いとは思いません。
高校受験では現実的な判断も必要です。
ただ、
「C判定が出たから下げる」
という決め方はおすすめしません。
志望校変更を考えるなら、
・複数回の模試
・内申点
・学校の実力テスト
・過去問
・合格ラインとの差
・本人の希望
・高校入学後にやりたいこと
まで見て判断します。
そして何より、
本人がなぜその高校に行きたいのか
を一度確認してみてください。
高校受験の目的は、
「偏差値表の中で合格できる高校を探すこと」
ではありません。
自分が3年間学びたい高校を見つけ、その高校に合格するために努力することです。
新みやぎ模試の判定と宮城県高校入試の合格ライン
新みやぎ模試の判定を見るときには、志望校の合格ラインも一緒に確認しておくと分かりやすくなります。
宮城県高校受験ラボでは、
仙台二高
仙台一高
仙台三高
宮城一高
仙台二華
泉館山
古川高校
古川黎明高校
など、宮城県内の高校について、入試データをもとに合格ラインや目標点をまとめています。
【内部リンク:2027年度 宮城県公立高校の合格ライン・目標点】
模試の判定だけではなく、
「実際の入試で何点くらいを目標にするのか」
も考えて受験勉強を進めていきましょう。
よくある質問
Q. 新みやぎ模試C判定でも合格できますか?
可能性はあります。
C判定だけを見て志望校を諦める必要はありません。
合格圏まであと何点必要なのか、内申点、M1・M2・M3判定、最近の成績推移などを総合的に確認してください。
Q. 新みやぎ模試の判定は何段階ですか?
S・A・B・C・Dの5段階です。
Q. B判定なら受験しても大丈夫ですか?
B判定は一つの判断材料にはなりますが、合格を保証するものではありません。
直近の推移や内申点、過去問の得点なども確認しましょう。
Q. C判定なら志望校を下げた方がいいですか?
C判定が1回出ただけで、すぐ志望校を変更する必要はないと考えます。
特に夏・秋であれば、その後の勉強で判定が変わる可能性があります。
ただし入試直前までC・D判定が続き、合格圏との差が大きい場合には、第二志望を含めて現実的に考える必要があります。
Q. M1とM2はどちらを見ればいいですか?
両方を見ることをおすすめします。
M1は主に模試の5教科得点から見た判定、M2は模試得点に内申点を加味した判定です。
宮城県公立高校を志望する場合には、M1だけで判断しないことが大切です。
Q. 模試は何回受ければいいですか?
1回だけで判断するより、複数回受験して得点・偏差値・判定の推移を見る方が現在の状況を把握しやすくなります。
中学3年生の新みやぎ模試は7月から2月まで月1回実施されています。
まとめ|C判定を「諦める理由」ではなく「作戦を立てる材料」にする
新みやぎ模試でC判定だったとしても、
それだけで不合格が決まったわけではありません。
しかし、
「Cでも受かる人はいるから大丈夫」
と何もしないのも違います。
成績表が返ってきたら、
①判定を見る
②合格圏まであと何点かを見る
③M1・M2・M3を見る
④教科別偏差値を見る
⑤正答率と間違えた問題を見る
⑥あと何点をどの教科から取るか決める
ここまでやってください。
模試で一番大切なのは、
良い判定を取ることではありません。
模試を受けたことで、
次に何を勉強すればいいか分かることです。
C判定なら、まだ足りないところが見つかったということ。
あと20点なら、20点。
あと10点なら、10点。
その差を一つずつ埋めていけばいいのです。
模試の判定は、あなたの高校受験の結果ではありません。
今いる場所を教えてくれる途中経過です。
結果を見て落ち込んで終わるのではなく、
「じゃあ、次はどこを変える?」
そこから次の勉強を始めていきましょう。
