「宮城県の高校入試では中1の成績も入るの?」
「中3だけ頑張れば大丈夫?」
「副教科は2倍になるって本当?」
「オール3だと内申点は何点?」
宮城県で高校受験を考えている中学生・保護者の方から、内申点についてこのような質問をいただくことがあります。
結論から言うと、宮城県公立高校入試の共通選抜では、
中1・中2・中3の3年間の評定が使われます。
そして、
国語・数学・社会・英語・理科の5教科はそのまま、音楽・美術・保健体育・技術・家庭の4教科は2倍
して計算します。
満点は195点です。
この記事では、宮城県公立高校入試の「内申点(調査書点)」について、実際の計算例を使いながら分かりやすく解説します。
※この記事は2026年9月時点で公表されている2027年度(令和9年度)宮城県公立高校入試の公式情報をもとに作成しています。
【結論】宮城県高校入試の内申点は195点満点
宮城県公立高校入試の共通選抜では、調査書の評定を点数化した「調査書点」を使用します。
一般的には「内申点」と呼ばれることが多いため、この記事では分かりやすく内申点と表現します。
計算方法は次の通りです。
主要5教科
国語
数学
社会
英語
理科
について、
中1+中2+中3の評定をそのまま合計
します。
5教科×評定5×3年間なので、
75点満点
です。
実技4教科
音楽
美術
保健体育
技術・家庭
については、
中1+中2+中3の評定を合計して2倍
します。
4教科×評定5×3年間×2なので、
120点満点
です。
したがって、
75点+120点=195点満点
となります。
宮城県高校入試の内申点の計算式
簡単に表すと、
主要5教科の3年間の評定合計
+
実技4教科の3年間の評定合計×2
=調査書点
です。
例えば中1・中2・中3の3年間、9教科すべて「3」だったとします。
主要5教科
3×5教科×3年間
=45点
実技4教科
3×4教科×3年間×2
=72点
したがって、
45+72=117点
です。
つまり、
オール3なら117点
になります。
オール4なら何点?
同じように計算してみましょう。
主要5教科は、
4×5×3=60点
実技4教科は、
4×4×3×2=96点
です。
したがって、
60+96=156点
となります。
オール4なら156点です。
オール5なら195点
主要5教科は、
5×5×3=75点
実技4教科は、
5×4×3×2=120点
なので、
75+120=195点
です。
これが満点です。
まとめると、
オール3 → 117点
オール4 → 156点
オール5 → 195点
となります。
自分の内申点を考えるときの一つの目安にしてください。
中1の成績も高校入試に入る?
はい。
中学1年生の成績も使われます。
宮城県公立高校入試の共通選抜では、中1・中2・中3の3年間の評定を使用します。
そのため、
「高校受験は中3になってから頑張ればいい」
とは言い切れません。
中1の通知表も高校受験につながっています。
これは、現在中1・中2のお子さんがいる保護者の方にも知っておいてほしいところです。
ただし、中1で成績が悪かったからといって、
「もう高校受験は無理」
ということではありません。
中2・中3で評定を上げることもできますし、宮城県の高校入試では当日の学力検査も重要です。
大切なのは、
今から何を変えられるか
を考えることです。
中3の成績だけ3倍になる?
なりません。
宮城県の共通選抜における基本的な調査書点の計算では、
中1・中2・中3の評定を合計
します。
つまり、
中1だけ1倍
中2だけ1倍
中3だけ3倍
という計算ではありません。
「中3の成績だけがものすごく重要」という制度ではなく、3年間の積み重ねを見る仕組みです。
なぜ実技4教科は2倍なの?
宮城県公立高校入試の学力検査では、
国語
数学
社会
英語
理科
の5教科を受験します。
一方、
音楽
美術
保健体育
技術・家庭
については通常の5教科学力検査がありません。
そのため共通選抜の調査書点では、この実技4教科の評定を2倍して計算します。
ここは非常に重要です。
例えば通知表で、
数学が「3→4」
になった場合、内申点は1点上がります。
一方、
保健体育が「3→4」
になれば、調査書点では2点分の差になります。
つまり、
実技4教科の評定も高校受験では非常に大切
ということです。
「高校受験だから英語と数学だけ頑張ればいい」
と考えないようにしてください。
実技教科を軽視するのはもったいない
受験生を見ていると、
「音楽は受験に出ないから」
「体育は5教科じゃないから」
と実技教科を軽く考えてしまう生徒がいます。
しかし宮城県の共通選抜では、実技4教科の評定は2倍です。
定期テストだけではなく、
提出物
授業への取り組み
実技
作品
技能
など、それぞれの教科で評価される内容をしっかり確認しておきましょう。
特に中1・中2のうちから、
「5教科だけではなく9教科を大切にする」
という意識を持っておくことをおすすめします。
内申点は通知表を全部足せばいい?
基本的な考え方は近いですが、単純に9教科を全部足すだけではありません。
主要5教科と実技4教科で計算方法が違うからです。
例えば、ある学年の評定が、
国語4
数学3
社会4
英語4
理科3
音楽4
美術3
保健体育4
技術・家庭4
だったとします。
主要5教科は、
4+3+4+4+3=18
です。
実技4教科は、
4+3+4+4=15
これを2倍するので、
15×2=30
です。
その学年分を共通選抜の調査書点と同じ考え方で換算すると、
18+30=48点
となります。
これを中1・中2・中3について計算して合計します。
内申点が低いと高校に合格できない?
ここは非常に重要です。
内申点だけで合否が決まるわけではありません。
宮城県公立高校入試の共通選抜では、
学力検査点+調査書点
を使って選抜します。
学力検査は5教科500点満点です。
調査書点は195点満点です。
ただし、
「500点+195点=695点の単純な合計点で順位を決める」
という意味ではありません。
共通選抜では、学力検査点と調査書点の相関図を使い、高校ごとに設定された比重をもとに選抜します。
つまり、
高校によって当日点と内申点の重要度が違う
ということです。
高校によって「学力検査:調査書」の比重が違う
宮城県公立高校の共通選抜では、各高校・学科が学力検査点と調査書点の比重を設定します。
基本となる組み合わせは、
7:3
6:4
5:5
4:6
3:7
です。
例えば、
学力検査:調査書=7:3
なら、比較的当日の学力検査を重視する選抜です。
一方、
学力検査:調査書=3:7
なら、調査書をより重視する選抜です。
そのため、
「内申点が○点なら○○高校に合格できますか?」
という質問に、
内申点だけを見て答えることはできません。
志望校の選抜方法と、現在の学力の両方を見る必要があります。
【内部リンク:2027年度宮城県公立高校の合格ライン・目標点】
内申点が低くても当日点で逆転できる?
可能性はあります。
特に学力検査を比較的重視する高校では、当日の得点力が重要になります。
例えば、
「中1・中2の成績があまり良くなかった」
という中3生がいたとしても、過去の内申点を後から変更することはできません。
しかし、
入試当日に取る点数は、これからの勉強で変えられます。
ですから私は、
「内申点が低いからもう無理」
と考えるのではなく、
「では当日何点必要なのか?」
と考えることが大切だと思っています。
新みやぎ模試などを利用しながら、現在の得点力と志望校との差を確認していきましょう。
【内部リンク:新みやぎ模試C判定でも合格できる?判定の見方と志望校を変える基準】
逆に内申点が高ければ安心?
これも違います。
内申点が高いことは高校受験ではプラスになります。
しかし、共通選抜では学力検査も使われます。
「内申点が高いから入試勉強をしなくても大丈夫」
というわけではありません。
特に学力検査を重視する高校を受験する場合、当日の得点力が非常に重要になります。
内申点が高い生徒も、
「入試本番で何点取る必要があるのか」
を考えて勉強しましょう。
特色選抜では内申点の計算方法が違う場合がある
ここは注意してください。
これまで説明してきた195点満点という計算方法は、基本的に共通選抜の調査書点です。
特色選抜では、
各教科
各学年
の評定に対して、各高校が定めた倍率を使って調査書点を計算します。
つまり、
志望校によって評価のされ方が変わる可能性があります。
また特色選抜では、学校によって学力検査の教科ごとの倍率や、面接・実技・作文などの配点も異なります。
ですから高校受験では、
「自分の内申点はいくつか」
だけではなく、
「志望校がその内申点をどう使うのか」
まで確認することが重要です。
2027年度は「選抜方法等一覧」を必ず確認しよう
宮城県教育委員会は、2027年度(令和9年度)の各高校の選抜方法を「選抜方法等一覧」として公開しています。
ここには、
募集定員
選抜方法
共通選抜と特色選抜
学力検査と調査書の比重
特色選抜の配点
面接・実技など
高校受験で重要な情報が掲載されています。
志望校が決まってきたら、
偏差値ランキングだけではなく、必ずその高校の選抜方法を確認してください。
同じくらいの偏差値の高校でも、自分にとって有利・不利が変わることがあります。
【注意】広瀬ideal高校は選抜方法が異なる
2027年度入試では、新設される広瀬ideal高校で通常の特色選抜とは異なる「ideal選抜」が実施されます。
ideal選抜では、
面接を重視するA方式
調査書+面接を使うB方式
学力検査+面接を使うC方式
という複数の方法が設定されています。
そのため、この記事で説明している一般的な共通選抜・特色選抜とは別に考える必要があります。
2027年度は高校再編や新しい選抜方法もありますので、志望校ごとの最新情報を確認してください。
内申点を上げるために何をすればいい?
中1・中2、そしてまだ評定が確定していない中3なら、これから内申点を上げられる可能性があります。
ただし、
「内申点を上げるために先生に気に入られよう」
という話ではありません。
大切なのは、各教科の評価基準に沿って学習することです。
例えば、
定期テスト
小テスト
提出物
授業での課題
実技
作品
レポート
など、自分の学校・教科で何が評価されているのかを確認します。
特に、
提出物を出さない
というのは非常にもったいないです。
テスト勉強だけではなく、日頃の学校生活も大切にしてください。
中1・中2の保護者の方へ
高校受験というと、
「中3になってから考えればいい」
と思う方もいるかもしれません。
しかし宮城県の公立高校入試では、中1の評定から調査書点に関係します。
だからといって、中1から受験のプレッシャーをかけ続ける必要はありません。
私なら中1・中2では、
学校の授業を理解する
定期テスト前だけでなく普段から勉強する
提出物を期限までに出す
苦手科目を放置しない
という基本を大切にしてほしいと思います。
その積み重ねが、結果として高校受験の選択肢を広げます。
中3で内申点が低いと分かったら?
中3になって、
「もっと中1から勉強しておけばよかった」
と思う生徒もいます。
でも、過去を悔やんでも評定は変わりません。
ここから大切なのは、
変えられない数字ではなく、変えられる数字を見ること
です。
これからの定期テスト。
これからの実力テスト。
これからの新みやぎ模試。
そして入試当日の500点。
ここはまだ変えられます。
内申点が低いなら、
「終わった」
ではなく、
「その分、当日何点を目指せばいい?」
と作戦を立てましょう。
内申点と新みやぎ模試は一緒に見る
新みやぎ模試では、模試の5教科得点だけを見る判定だけではなく、調査書点を加味した判定も確認できます。
そのため宮城県の高校受験では、
模試の偏差値だけを見るのではなく、内申点も含めて志望校を考える
ことが重要です。
例えば、
模試の偏差値は届いている
↓
でも調査書点を含めると厳しい
という場合もあります。
逆に、
模試ではあと少し
↓
調査書を含めると比較的良い位置
ということもあります。
【内部リンク:新みやぎ模試C判定でも合格できる?】
よくある質問
Q. 宮城県高校入試の内申点は何点満点ですか?
共通選抜の調査書点は195点満点です。
主要5教科が75点、実技4教科が120点です。
Q. 中1の成績も高校入試に入りますか?
はい。
共通選抜では中1・中2・中3の3年間の評定を使用します。
Q. 中3の成績は3倍になりますか?
共通選抜の基本的な調査書点では、中3だけを3倍する計算ではありません。
中1・中2・中3の評定を合計します。
Q. 副教科は何倍ですか?
音楽・美術・保健体育・技術・家庭の実技4教科は、共通選抜の調査書点では評定を2倍して計算します。
Q. オール3なら内申点はいくつですか?
3年間すべてオール3なら117点です。
主要5教科45点+実技4教科72点=117点です。
Q. オール4なら何点ですか?
3年間すべてオール4なら156点です。
Q. 内申点が低くても高校に合格できますか?
内申点だけで合否が決まるわけではありません。
共通選抜では学力検査点と調査書点の両方を使います。
高校によって両者の比重も違うため、志望校の選抜方法を確認したうえで判断する必要があります。
Q. 内申点が何点あれば古川高校に合格できますか?
内申点だけで合否を判断することはできません。
学力検査点、新みやぎ模試、志望校の選抜方法なども合わせて考える必要があります。
【内部リンク:古川高校の合格ライン】
まとめ|宮城県の高校受験は中1からの積み重ね
宮城県公立高校入試の共通選抜では、
主要5教科
中1+中2+中3=75点満点
実技4教科
(中1+中2+中3)×2=120点満点
合計、
195点満点
で調査書点を計算します。
つまり、
中1の成績も大切。
中2の成績も大切。
中3の成績も大切。
そして実技4教科も大切です。
ただし、内申点だけで高校受験の結果が決まるわけではありません。
高校によって学力検査と調査書の比重は異なりますし、特色選抜ではさらに選抜方法が変わります。
だからこそ、
「内申点が低いから無理」
「内申点が高いから安心」
と単純に考えないことです。
自分の内申点を計算する。
志望校の選抜方法を確認する。
新みやぎ模試で現在の学力を確認する。
そして、
入試本番までにあと何点伸ばす必要があるのかを考える。
高校受験で大切なのは、過去の数字を見て落ち込むことではありません。
変えられない数字を悩むより、これから変えられる数字を一つずつ変えていきましょう。
宮城県高校受験ラボでは、2027年度宮城県高校入試について、合格ライン・新みやぎ模試・倍率・Web出願なども随時解説していきます。
