【高校受験】国語が苦手な中3におすすめの参考書・問題集|基礎以前から6段階で現役塾長が解説

「国語って、どうやって勉強すればいいんですか?」

「数学や英語は勉強方法が分かるけれど、国語は何をすればいいのか分かりません」

「文章を読んでも内容が頭に入ってきません」

「記述問題になると、ほとんど空欄です」

塾で中学生を指導していると、このような相談を受けることがあります。

そして国語については、

「国語はセンスだから仕方がない」

「本をたくさん読めばできるようになる」

と思っている生徒や保護者の方も少なくありません。

もちろん読書は素晴らしいことです。

しかし、高校入試の国語で点数を取るためには、読書だけではなく、

文章をどう読むのか

答えをどこから探すのか

記述をどう作るのか

という技術も必要です。

そこでこの記事では、高校受験に向けた国語の参考書・問題集を、

レベル0 基礎前
↓
レベル1 超基礎
↓
レベル2 基礎
↓
レベル3 基礎完成
↓
レベル4 標準
↓
レベル5 実戦

という6段階に分けて紹介します。

国語が苦手だからといって、いきなり入試長文を大量に解く必要はありません。

今の自分ができるところから、一段ずつ。

国語にも順番があります。

まず確認|あなたはどのレベルから始める?

簡単に確認してみましょう。

① 漢字・語彙は大丈夫?

「具体的」

「対照的」

「根拠」

「主張」

「要約」

このような言葉の意味をある程度説明できるでしょうか。

文章中に知らない言葉がたくさんある場合、読解問題を解く以前に語彙力をつける必要があります。

② 接続語の役割が分かる?

「しかし」

と書いてあったら、その後にはどのような内容が来るでしょうか。

基本的には、

前の内容と反対・対立する内容

が来ます。

「つまり」なら、

前の内容をまとめたり、言い換えたりする可能性が高くなります。

こうした文章の基本的なルールが分からない場合は、基礎から始めましょう。

③ 指示語が何を指しているか探せる?

文章中に、

「このこと」

「それ」

「このような考え」

と出てきたとき、

何を指しているか探せるでしょうか。

国語の読解では非常に重要です。

④ 「なぜですか?」に文章中の根拠を使って答えられる?

記述問題になると、

自分の感想を書いてしまう

生徒がいます。

しかし高校入試の国語では、多くの場合、本文の中に答えの根拠があります。

ここまである程度できるなら、入試基礎〜標準問題へ進んでもいいでしょう。

レベル0【基礎前】文章を読んでも意味が分からない

おすすめ① 中学生向けの語彙・漢字+やさしい読解教材

国語のテストが10〜30点程度。

文章を読んでも、

「何が書いてあったのか分からない」

という状態です。

この場合、いきなり高校入試の長文問題を何題も解く必要はありません。

まず確認したいのが、

語彙力です。

文章の中に知らない言葉が10個、20個あったら、当然文章は読みにくくなります。

例えば、

「筆者は従来の考え方を否定し、新たな価値観を提示している」

という文で、

「従来」

「否定」

「価値観」

「提示」

の意味が分からなければ、文章全体の意味を理解するのは難しくなります。

こんな生徒におすすめ

・国語10〜30点程度
・漢字がかなり苦手
・知らない言葉が多い
・文章を読んでも内容を説明できない
・問題文を読むだけで疲れてしまう
・記述問題はほぼ空欄

この段階では、

漢字+語彙+短い文章

から始めましょう。

国語が苦手なら「長文をたくさん読めばいい」とは限らない

国語が苦手な生徒に、

「とにかく文章をたくさん読みなさい」

という指導だけでは難しいことがあります。

なぜなら、

読めない原因を解決しないまま文章量だけ増やしている

可能性があるからです。

例えば、

語彙が分からない。

接続語を意識していない。

指示語が何を指しているか分からない。

段落同士の関係を考えていない。

この状態で長文を10題解いても、

「なんとなく読んで、なんとなく答える」

を10回繰り返すだけになってしまうことがあります。

まず、

なぜ読めないのか

を見つけることが大切です。

レベル1【超基礎】短い文章を正確に読む

おすすめ② 中学生向けの基礎読解問題集

語彙や漢字を勉強しながら、短い文章を正確に読む練習を始めます。

ここで意識してほしいのが、

接続語

です。

例えば、

「しかし」

「だから」

「つまり」

「例えば」

「一方で」

などです。

「しかし」

前後で内容が変わる。

「つまり」

前の内容をまとめる・言い換える。

「例えば」

前に書かれた内容の具体例。

「だから」

前に理由があり、その結果が後ろに来る。

こうした言葉を意識するだけでも、文章の構造が見えやすくなります。

指示語は必ず「何を指している?」と考える

次に重要なのが、

指示語

です。

「これ」

「それ」

「あのこと」

「このような考え」

などが出てきたら、

必ず、

「何を指しているんだろう?」

と考えてください。

多くの場合、答えはその前にあります。

国語が苦手な生徒ほど、

指示語をそのまま読み飛ばしてしまいます。

しかし、指示語が分かるようになると、文章同士のつながりが見えてきます。

レベル2【基礎】説明文・論説文の読み方を身につける

おすすめ③ 高校入試向け基礎読解問題集

短い文章をある程度読めるようになったら、説明文・論説文へ進みます。

ここで大切なのは、

筆者が一番言いたいことは何か

を考えることです。

説明文では、

具体例。

理由。

比較。

反対意見。

筆者の主張。

などが出てきます。

全部同じ重要度ではありません。

例えば、

「たとえば」

から始まる部分は、筆者の主張を分かりやすく説明するための具体例かもしれません。

その具体例だけを覚えるのではなく、

「何を説明するための例なの?」

と考えます。

「答えは自分の頭の中ではなく、本文にある」

国語が苦手な生徒に、私はぜひ覚えてほしい言葉があります。

答えは、自分の頭の中ではなく本文にあります。

例えば、

「なぜ筆者はこのように考えているのですか?」

と聞かれたとき、

「僕はこう思います」

と自分の意見を書いてはいけません。

問題が聞いているのは、

筆者の考え

です。

本文のどこに根拠があるのか。

それを探します。

国語は、

「なんとなくこれかな?」

で答える教科ではありません。

本文に戻って根拠を探す教科です。

レベル2〜3では小説の読み方も身につけよう

小説問題になると、

「登場人物の気持ちが分からない」

という生徒がいます。

ここでも、

想像だけで答えないこと

が大切です。

登場人物の気持ちは、

・会話
・行動
・表情
・情景描写
・心情を表す言葉

などから判断します。

例えば、

「太郎は何も言わず、うつむいた。」

と書いてあれば、

「うつむいた」

という行動が気持ちを考えるヒントになります。

小説も、

本文に根拠があります。

「自分だったらこう思う」

ではなく、

「この人物は、本文のこの部分からこう感じている」

と考えましょう。

レベル3【基礎完成】記述問題を解けるようにする

国語で点数が伸び悩む生徒の中には、

記述問題を最初から捨てている

生徒がいます。

問題を見た瞬間、

「長いから無理」

と空欄にする。

これはもったいないです。

記述問題も、いきなり自分でゼロから文章を作る必要はありません。

まず、

①何を聞かれている?

を確認します。

次に、

②本文のどこに答えの材料がある?

を探します。

そして、

③必要な言葉を組み合わせる

という順番です。

記述問題は「材料探し」だと考えよう

例えば、

「なぜ主人公は安心したのですか。30字以内で答えなさい。」

という問題なら、

まず、

「安心した理由」を探します。

本文の近くを確認します。

理由になりそうな言葉を見つけます。

そして、それを30字以内にまとめます。

つまり記述問題は、

作文大会ではありません。

本文から必要な材料を探して組み立てる問題です。

この感覚が分かると、記述への苦手意識は少しずつ減っていきます。

レベル3では古文も基礎から始める

高校入試では古文も出題されます。

古文を見るだけで、

「無理」

と思う生徒もいるかもしれません。

でも、中学生の高校入試古文では、最初から大学受験のような難しい古文文法を大量に覚える必要はありません。

まず、

誰が何をしたのか

を確認します。

そして、

・現代語訳
・注釈
・会話
・人物関係

を利用して内容を読み取ります。

古文も、

いきなり難しい問題集へ行かない

ことが大切です。

やさしい文章から慣れていきましょう。

レベル4【標準】入試レベルの文章読解へ

おすすめ④ 高校入試標準レベルの国語読解問題集

ここまで来たら、高校入試レベルの文章に挑戦します。

説明文。

論説文。

小説。

古文。

記述。

さまざまな問題を解いていきます。

この段階で重要なのは、

正解した問題も根拠を確認すること

です。

たまたま正解しただけかもしれません。

選択問題なら、

「なぜ③が正解なの?」

だけではなく、

「なぜ①②④は違うの?」

まで考えます。

ここまでできると、国語の選択問題の精度が上がってきます。

選択問題は「正解を探す」だけではない

国語の選択問題で、

「どれも正解に見える」

という生徒がいます。

そんなときは、

正解を一つ探すだけではなく、

間違っている選択肢を消す

ことも重要です。

例えば、

本文には書いていない。

言い過ぎている。

主語が違う。

理由と結果が逆。

一部分だけ合っているが全体として違う。

こうした選択肢があります。

本文と照らし合わせながら消去する。

これも入試国語で重要な技術です。

レベル5【実戦】宮城県高校入試・過去問へ

おすすめ⑤ 宮城県公立高校入試の過去問題集

基本的な読解方法が身についたら、最後は過去問です。

宮城県の受験生なら、宮城県公立高校入試の過去問を使います。

ここでは、

時間を測って解く

ことが重要です。

国語は、

「時間をかければ解ける」

だけでは本番では困ります。

決められた時間の中で、

漢字。

説明文。

小説。

古文。

記述。

などを処理する必要があります。

過去問は点数だけ見ない

例えば国語が55点だったとします。

そこで、

「55点だった」

で終わらせてはいけません。

漢字で何点落とした?

説明文?

小説?

古文?

記述?

時間不足?

と分析します。

例えば、

漢字・語彙で失点

→ レベル0〜1へ

説明文の選択問題が弱い

→ レベル2へ

記述がほぼ空欄

→ レベル3へ

正答率は高いが時間が足りない

→ レベル4〜5

というように戻ります。

過去問は、

自分の弱点を見つける教材

でもあります。

国語が苦手な中3の参考書ルート

ここまでを整理します。

レベル0 基礎前

文章を読んでも意味が分からない

→ 漢字・語彙+短い文章

↓

レベル1 超基礎

短い文章なら読める

→ 接続語・指示語・基礎読解

↓

レベル2 基礎

基本的な文章は読める

→ 説明文・小説の読み方

↓

レベル3 基礎完成

内容は分かるが問題で点が取れない

→ 記述+古文+基礎入試問題

↓

レベル4 標準

基本問題は取れる

→ 高校入試標準読解

↓

レベル5 実戦

入試レベルへ

→ 宮城県公立高校入試過去問

この順番です。

全部の参考書を買う必要はありません

この記事でも一番注意してほしいところです。

レベル0からレベル5まで、すべての問題集を買う必要はありません。

自分の現在地を確認します。

例えば、

漢字や語彙はできる。

説明文もある程度読める。

でも記述だけ書けない。

それなら、

レベル3から始めればいい。

逆に、

文章を読んでも知らない言葉だらけなら、

入試標準問題集を買うより、語彙・基礎読解から始めた方がいいでしょう。

大切なのは、

有名な参考書を買うことではありません。

今の自分に必要な参考書を選ぶことです。

国語の問題集も1回解いて終わりにしない

国語は、

「一度読んだから、もう答えを覚えていて意味がない」

と思うかもしれません。

しかし、2回目には別の勉強ができます。

1回目は普通に解く。

2回目は、

「答えの根拠は本文のどこ?」

を探す。

「なぜこの選択肢が正解?」

「なぜ他の選択肢は不正解?」

「この記述は本文のどの部分を使った?」

と確認します。

答えを覚えていても、

解き方を確認する勉強

はできます。

国語が苦手な生徒は「毎日10分」からでもいい

国語は週に1回、長文を3題まとめて解くより、

毎日少しずつ文章に触れる方法もおすすめです。

例えば、

月曜日 漢字10問+語彙
火曜日 短い説明文
水曜日 漢字10問+語彙
木曜日 短い小説
金曜日 古文
土曜日 入試問題
日曜日 間違い直し

でも構いません。

大切なのは、

文章を読んで、根拠を探す習慣をつけることです。

宮城県の受験生は新みやぎ模試を活用しよう

宮城県の中3生なら、新みやぎ模試の国語の答案を確認してください。

偏差値だけを見るのではありません。

例えば、

漢字・語彙で大量失点

→ レベル0〜1

文章の内容自体を理解できていない

→ レベル1〜2

選択問題はできるが記述が空欄

→ レベル3

基本問題はできるが入試レベルで失点

→ レベル4

最後まで解き終わらない

→ レベル5

と考えることができます。

「国語が苦手」

だけで終わらせない。

国語の何が苦手なのか。

ここまで細かく分析することが重要です。

保護者の方へ|「本を読まないから国語ができない」と決めつけないでください

最後に、保護者の方にもお伝えしたいことがあります。

お子さんの国語の点数が低いと、

「本を読まないからでしょう」

と言いたくなることがあるかもしれません。

もちろん、読書には多くの良さがあります。

語彙が増えたり、さまざまな文章に触れたりすることは大きな財産です。

ただ、

高校入試の国語で点数が取れない原因が、読書不足だけとは限りません。

接続語を意識していない。

指示語を追えていない。

本文に戻らず感覚で答えている。

記述問題の作り方を知らない。

古文の読み方を知らない。

原因はいろいろあります。

だから、

「もっと本を読みなさい」

だけではなく、

「どこで困っているんだろう?」

と一緒に考えてみてください。

原因が分かれば、やることも見えてきます。

国語は「センス」だけの教科ではない

私は、国語が苦手な生徒に、

「国語はセンスだから仕方ない」

とは考えてほしくありません。

接続語を見る。

指示語を追う。

本文から根拠を探す。

選択肢を本文と比べる。

記述に必要な材料を探す。

こうしたことは、

練習できる技術です。

もちろん短期間ですべてが劇的に変わるとは限りません。

それでも、

「なんとなく読む」

から、

「根拠を探して読む」

へ変えることはできます。

この違いは大きいです。

まとめ|国語も「なんとなく」から一段ずつ抜け出そう

国語が苦手だからといって、いきなり難しい入試問題を大量に解く必要はありません。

基礎前
↓
超基礎
↓
基礎
↓
基礎完成
↓
標準
↓
実戦

一段ずつ進みましょう。

語彙が足りなければ語彙から。

文章のつながりが分からなければ、接続語・指示語から。

説明文が苦手なら説明文。

記述が書けなければ記述。

古文が苦手なら古文。

「国語が苦手」ではなく、「国語の何が苦手なのか」を見つける。

そこから勉強は始まります。

昨日まで感覚で選んでいた選択問題を、今日は本文から根拠を探して答えられた。

昨日は空欄だった記述問題に、今日は20字書けた。

その一つ一つが成長です。

国語はセンスだけで決まる教科ではありません。

読み方を知り、根拠を探す練習をすれば、今よりできることは増やせます。

まずは今の自分に合ったレベルから始めてみてください。

目次