受験が不安で怖い…どうすればいい?受験生に伝えたい「不安との向き合い方」

「受験が怖い。」

「もし落ちたらどうしよう。」

「勉強しているのに、成績が上がらない。」

「周りはできているように見えるのに、自分だけ取り残されている気がする。」

もし今、こんな気持ちになっているなら、この記事を少しだけ読んでみてください。

僕はこれまで塾講師として、たくさんの受験生を見てきました。

そして毎年のように、

「先生、不安です。」

「もう無理かもしれません。」

「受験から逃げたいです。」

そんな言葉を聞いてきました。

でも、最初に一つだけ伝えたいことがあります。

不安になるのは、それだけ本気で受験に向き合っている証拠です。

どうでもいいことなら、人はそれほど不安にはなりません。

行きたい高校がある。

合格したい。

家族を喜ばせたい。

ここまで頑張ってきた努力を無駄にしたくない。

そんな気持ちがあるからこそ、怖くなるのです。

だから今日は「不安になるな」という話はしません。

不安を抱えながら、それでも一歩ずつ前へ進む方法をお話しします。

目次

受験が不安で怖くなるのはおかしいことではない

受験が近づくほど、不安は大きくなります。

模試の判定。

学校の実力テスト。

友達の成績。

倍率。

過去問の点数。

今まで気にならなかった数字まで、全部気になってきます。

特に怖くなるのが、

「こんなに勉強しているのに成績が上がらない」

という時です。

勉強していなければ、

「まあ、勉強してないから仕方ない。」

と言えます。

でも一生懸命やっているのに結果が出ないと、

「自分には才能がないんじゃないか。」

「このまま勉強しても意味がないんじゃないか。」

「本当に合格できるのか。」

と考えてしまいます。

僕は、そんな受験生を何人も見てきました。

「どうして私だけ…」と泣いた受験生

以前、こんな生徒がいました。

部活動を引退してから、本格的に受験勉強を開始。

平日は学校が終わってから何時間も勉強し、休日も机に向かっていました。

遊びたい時期です。

友達が楽しそうにしているのを横目に、その子は勉強を続けました。

ところが、なかなか結果が出ない。

そんな時、あまり受験勉強をしていなかった友達の進路が先に決まりました。

もちろん友達には、

「おめでとう!」

と言います。

でも家に帰ってから涙が出てきたそうです。

「なんで私だけ、こんなに勉強しているんだろう。」

この気持ち、受験生なら少し分かるかもしれません。

受験は必ずしも、

頑張った順番に結果が出る世界ではありません。

だから苦しいのです。

模試の判定が上がらず泣いた受験生もいました

別の生徒は、地元の進学校を目指していました。

毎日のように塾へ来て、夜まで勉強していました。

ところが模試を受けても、なかなか志望校の合格圏に入らない。

勉強している。

前より問題も解ける。

それでも判定を見ると厳しい。

ある日、その生徒が勉強していると突然涙を流しました。

「こんなにやってるのに、なんで上がらないんですかね。」

僕は、その言葉を今でも覚えています。

受験で一番苦しいのは、

努力しているのに結果が見えない期間なのかもしれません。

受験が不安になったら、まず「今日」に戻ろう

受験生が不安になった時、頭の中では未来のことばかり考えています。

「落ちたらどうしよう。」

「倍率が高かったらどうしよう。」

「本番で頭が真っ白になったらどうしよう。」

でも、考えてみてください。

そのほとんどは、

今日の自分にはコントロールできないことです。

合格するかどうかを今日決めることはできません。

倍率も変えられません。

入試問題も選べません。

でも、

今日英単語を30個覚える。

数学の間違えた問題を5問解き直す。

学校のワークを10ページ進める。

過去問を1年分解く。

これはできます。

不安が大きくなった時ほど、

「合格できるかな?」ではなく「今日は何をする?」

に戻ってください。

受験勉強は結局、この繰り返しです。

模試がE判定でも「不合格が決まった」わけではない

模試の結果が返ってきて、

「E判定だった……。」

と落ち込む受験生もいます。

もちろん、厳しい判定を無視していいわけではありません。

現在地を知ることは大切です。

でも、模試は合格発表ではありません。

大切なのは判定のアルファベットより、

「どこで点数を落としているか」

を見ることです。

例えば数学50点だったとしても、

計算ミスで10点落としているのか。

関数が全くできていないのか。

証明が苦手なのか。

それによって次にやる勉強は変わります。

模試はあなたに、

「お前はダメだ。」

と言うためのものではありません。

「次はここを直そう。」

と教えてくれる資料です。

結果を見て落ち込んだら、最後は必ず「次に直す問題」を決めてください。

どうしても涙が出てくるなら、泣いたっていい

僕は受験生に、

「泣くな。」

とは言いません。

悔しいなら泣いていい。

怖いなら泣いていい。

一生懸命やっているからこそ、涙が出ることだってあります。

大切なのは、

泣いた自分を責めないことです。

少し休んでもいい。

家族に話してもいい。

先生に話してもいい。

友達に話してもいい。

そして落ち着いたら、

「さて、今日は何をやろうか。」

と戻ってくればいいのです。

受験は一度も弱音を吐かなかった人が勝つ競争ではありません。

何度落ち込んでも、また机に戻ってきた人が強い。

僕はそう思っています。

不安で勉強が手につかない時にやってほしい5つのこと

どうしても不安で集中できない日は、次の5つを試してください。

① 不安を紙に書く

頭の中だけで考えると、不安はどんどん大きくなります。

「数学が間に合わない」

「模試がE判定」

「英単語を覚えていない」

「倍率が怖い」

まず全部書いてみてください。

そして、

「自分で変えられること」と「自分では変えられないこと」

に分けます。

倍率は変えられません。

でも英単語は覚えられます。

だったら英単語をやる。

これだけでも頭が整理されます。

② 勉強する内容を小さくする

「今日は5時間勉強する!」

ではなく、

「まず英単語を20分やる。」

くらいで大丈夫です。

不安が強い時ほど、大きな目標は必要ありません。

小さく始めましょう。

③ SNSや友達と比較する時間を減らす

「あいつはA判定だった。」

「友達はもう過去問で80点取っている。」

気になります。

めちゃくちゃ気になります。

でも、その子とあなたは別の人です。

受験会場で解く問題は、

友達の成績ではありません。

あなたの目の前にある問題です。

比較するなら昨日の自分と比較してください。

④ 睡眠時間を削りすぎない

受験直前になると、

「寝る時間を削って勉強しないと。」

と思う人がいます。

でも、疲れ切った状態で机に座り続けても効率は落ちます。

受験は一夜漬けではなく長期戦です。

焦って生活リズムを崩すより、睡眠を取り、翌日また集中して勉強することを大切にしてください。

⑤ 誰かに「不安」と言ってみる

これは意外と大切です。

「俺、結構焦ってる。」

「私、受験怖いんだよね。」

それだけでもいいのです。

言葉にすると、自分が何を怖がっているのか整理できます。

一人で全部抱える必要はありません。

受験が不安な子どもに保護者ができること

ここからは保護者の方にも少しお伝えします。

受験が近づくと、不安になるのは子どもだけではありません。

親だって不安です。

だからつい、

「勉強しなくて大丈夫?」

「この成績で受かるの?」

「もっとやらないとまずいんじゃない?」

と言いたくなります。

気持ちは分かります。

ただ、本人が一番分かっています。

勉強しなければいけないことも。

成績が足りないことも。

入試が近づいていることも。

全部分かっています。

その状態でさらに言われると、子どもによっては逃げ場がなくなってしまいます。

そんな時は、

「不安だよな。」

「何か手伝えることある?」

それくらいでも十分です。

アドバイスより先に、話を聞く。

受験直前ほど、それが大切になることがあります。

受験は「怖くなくなってから戦う」ものではない

最後に受験生へ。

もしかすると、

「もっと自信がついたら頑張れる。」

と思っているかもしれません。

でも実際の受験生を見ていると、最後まで不安な子はたくさんいます。

A判定でも不安。

E判定ならもっと不安。

みんな何かしら怖いのです。

だから、

不安がなくなるのを待たなくていい。

怖いままでいい。

「落ちたらどうしよう。」

と思いながら英単語を覚えればいい。

模試の判定を見て落ち込みながら数学を解けばいい。

時には泣いてもいい。

そして、また戻ってくればいい。

受験で本当に強い人は、

「一度も心が折れなかった人」ではありません。

心が折れそうになっても、何度でも戻ってきた人です。

今日やるべきことは、たった一つ

この記事をここまで読んでくれたあなたへ。

受験まであと何日あるのか。

今の偏差値はいくつなのか。

志望校判定がAなのかEなのか。

もちろん大切です。

でも今、この瞬間に考えてほしいのは一つだけです。

「今日、自分にできることは何だろう?」

英単語30個でもいい。

数学の解き直し5問でもいい。

学校ワーク10ページでもいい。

まず一つ終わらせてみてください。

そして寝る前に、

「今日も一歩進んだ。」

と思ってください。

その一歩は小さく見えるかもしれません。

でも受験勉強とは、その小さな一歩を何百回も積み重ねることです。

怖くてもいい。

不安でもいい。

泣いたっていい。

それでも今日、一歩だけ前へ進もう。

あなたが受験を終えた時、

「あの時、逃げないでよかった。」

そう思える受験になってくれることを願っています。

うに心から願っています。

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