「テスト前なのに、何から勉強すればいいかわからない」
「毎日勉強しているのに、なかなか点数が上がらない」
「学校のワークは終わったのに、テストになると問題が解けない」
こんな悩みを持っている中学生はいませんか?
定期テストが近づくと、慌てて勉強を始める生徒は少なくありません。
しかし、同じ2時間勉強していても、勉強のやり方によって結果は大きく変わります。
僕は宮城県で学習塾を運営し、多くの中学生を指導してきました。
その中で感じるのは、成績が伸び悩んでいる生徒の中には、勉強時間よりも勉強方法を改善した方がよい生徒がいるということです。
今回は、定期テストで点数を伸ばすために、ぜひ実践してほしい5つの勉強方法を紹介します。
難しいことはありません。
今日から取り組めることばかりです。
1.学校のワークは「終わらせる」だけでは意味がない!
テスト前の勉強で、まず大切にしてほしいのが学校のワークです。
中学校の定期テストでは、学校の授業や教科書、ワークで学習した内容が重要になります。
ところが、こんな生徒がいます。
「先生!ワーク全部終わりました!」
「おお、頑張ったね。じゃあ、間違えた問題はもう一度解ける?」
「……それは、まだです」
実は、こういうケースは珍しくありません。
ワークを終わらせることが目標になってしまっているのです。
しかし、ワークを1回解いただけでは、理解できていない問題が残っていることがあります。
ワークの正しい使い方
1回目: まず自分の力で解き、わからない問題や間違えた問題に印をつけます。
2回目: 印をつけた問題を中心に解き直します。
3回目: まだ間違える問題を、何も見ずに解けるか確認します。
すべての問題を毎回解き直す必要はありません。
大切なのは、できない問題をできるようにすることです。
テスト前には、間違えた問題を中心に繰り返しましょう。
2.勉強時間ではなく「できるようになったこと」を増やそう!
「昨日は3時間も勉強しました!」
そう報告してくれる生徒がいます。
もちろん、長時間頑張ったことは素晴らしいと思います。
しかし、僕はそこで一つ質問します。
「じゃあ、昨日の勉強で何ができるようになった?」
ここに答えられるかどうかが重要です。
例えば、英単語を1時間眺めていただけでは、実際に覚えられたかどうかわかりません。
数学の解説を読んで理解したつもりでも、何も見ずに解けるとは限りません。
勉強の最後に確認してほしいこと
その日の勉強が終わったら、次のように確認してみましょう。
- 英単語を20個覚えて、テストで15個書けるようになった
- 数学の連立方程式を自分で解けるようになった
- 理科の重要語句を説明できるようになった
- 社会の歴史の流れを自分の言葉で説明できるようになった
このように、具体的な成果を確認することが大切です。
勉強時間を増やすことも必要ですが、それ以上に「昨日できなかったことが、今日できるようになったか」を意識してください。
3.テスト勉強は2週間前から!前日に詰め込まない
テスト勉強をいつから始めればいいのか。
僕は、少なくともテストの2週間前から本格的に準備することをおすすめしています。
もちろん、普段から予習や復習をしておくことが理想です。
しかし、部活動や学校行事などで忙しい中学生も多いでしょう。
だからこそ、計画的に勉強することが大切です。
テスト2週間前からの勉強計画
| 時期 | やるべきこと |
|---|---|
| 14〜10日前 | テスト範囲の確認、学校ワークの1回目 |
| 9〜6日前 | ワークの間違い直し、苦手単元の復習 |
| 5〜3日前 | 間違えた問題の再演習、暗記事項の確認 |
| 2〜1日前 | 最終確認、覚え残しのチェック |
ただし、学校によってはテスト範囲の発表が遅いこともあります。
その場合は、普段の授業で進んだところから少しずつワークを進めておきましょう。
また、数学や英語に苦手が多い生徒は、2週間より前から準備を始める必要があります。
大切なのは、テスト直前にすべてを詰め込まないことです。
4.英語・数学と理科・社会は勉強方法を変えよう!
5教科をすべて同じ方法で勉強していませんか?
実は、教科によって効果的な勉強方法は異なります。
英語|単語と文法を覚えたら、実際に使う
英語では、まず単語と文法の理解が大切です。
ただし、単語を眺めるだけでは十分ではありません。
日本語を見て英語を書けるか。
文法を使って英文を作れるか。
教科書の英文を理解できるか。
実際に問題を解いて確認しましょう。
特に、単語が苦手な生徒は毎日少しずつ復習することが重要です。
数学|解説を読んだら、必ず自分で解く
数学でよくあるのが、解説を読んで「わかった!」と思ってしまうことです。
しかし、実際に解いてみると手が止まる。
これは、理解したつもりになっている状態です。
解説を読んだ後は、必ず答えを隠してもう一度解いてください。
途中式も自分で書きましょう。
数学は、答えを覚える教科ではありません。
解き方を理解し、自分で使えるようにする教科です。
理科|用語の暗記と計算・実験問題を分ける
理科は暗記だけでなく、計算問題や実験の考察も出題されます。
例えば、化学変化の用語を覚えることと、質量の計算問題を解くことでは、必要な勉強が異なります。
用語は繰り返し確認し、計算問題は自分で解く練習をしましょう。
また、実験の目的や結果を説明できるかも確認してください。
社会|単語だけでなく、理由や流れを理解する
社会では、重要語句を覚えることが必要です。
しかし、言葉だけを丸暗記していると、資料を読み取る問題や記述問題に対応できないことがあります。
歴史なら、出来事の前後関係や原因を理解する。
地理なら、気候や産業の特徴を関連づける。
公民なら、制度の仕組みや目的を説明できるようにする。
このように、知識をつなげて覚えることが大切です。
国語|漢字だけで終わらせない
国語は、何を勉強すればよいかわからないという生徒も多い教科です。
まずは漢字や文法、授業で学習した語句を確認しましょう。
そのうえで、文章問題では設問の条件を読み取り、本文のどこに根拠があるのかを確認する練習が必要です。
学校で扱った文章について、登場人物の心情や筆者の主張、授業で学んだポイントを整理しておくこともおすすめします。
5.スマホを遠ざけて、集中できる環境を作ろう!
最後のポイントは、勉強する環境です。
実は、これが非常に重要だと僕は考えています。
勉強している途中でスマホを見る。
LINEの通知が気になる。
少しだけ動画を見るつもりが、気づいたら30分経っている。
そんな経験はありませんか?
もちろん、スマホそのものが悪いわけではありません。
問題なのは、勉強中に何度も集中が途切れてしまうことです。
おすすめの集中方法
勉強を始める前に、スマホを別の部屋に置いてみましょう。
そして、まずは25分間、目の前の勉強に集中します。
終わったら5分ほど休憩する。
集中できる時間には個人差があるため、25分が長ければ15分から始めても構いません。
重要なのは、勉強する時間と休憩する時間を区切ることです。
また、睡眠時間を削って勉強することはおすすめしません。
テスト前だからといって夜更かしを続けるよりも、十分な睡眠を確保し、集中して学習できる状態を作りましょう。
テスト前にやってはいけない勉強方法とは?
ここまで5つのポイントを紹介してきましたが、反対に避けてほしい勉強方法もあります。
例えば、きれいなノートを作ることに時間をかけすぎることです。
もちろん、ノートにまとめることが効果的な場合もあります。
しかし、色ペンを何本も使って丁寧にまとめただけでは、問題が解けるようになったとは限りません。
また、答えを見ながらワークを埋めるだけの勉強も注意が必要です。
答えを写して提出物を終わらせても、テストで同じ問題が解けなければ意味がありません。
そして、テスト前に新しい問題集を何冊も購入する必要もありません。
まずは学校の教材をしっかり活用しましょう。
保護者の皆さんへ|「勉強しなさい」よりも大切なこと
ここからは、保護者の皆さんにお伝えしたいことです。
テストが近づいているのに、子どもがなかなか勉強しない。
スマホを触っている姿を見ると、つい、
「勉強しなさい!」
と言いたくなることもあると思います。
そのお気持ちはよくわかります。
ただ、勉強しない理由は、必ずしもやる気がないからとは限りません。
何から始めればよいかわからない。
勉強しても結果が出ない。
苦手な問題が多くて、取り組むのが嫌になっている。
こうした理由が隠れていることもあります。
そんなときは、
「今日は何を勉強する予定?」
「どの教科が一番心配?」
と聞いてみてください。
そして、小さなことでも実際にできるようになったことがあれば、そこを認めてあげてほしいと思います。
もちろん、必要なときには厳しく伝えることも大切です。
しかし、叱ることだけで勉強習慣が身につくわけではありません。
子どもが自分で学習に向かえる環境を、少しずつ整えていくことが重要だと思います。
まとめ|テスト勉強で本当に大切な5つのこと
最後に、今回紹介した5つのポイントを確認しましょう。
① 学校のワークは終わらせるだけでなく、間違えた問題を繰り返す。
② 勉強時間ではなく、できるようになったことを意識する。
③ テスト2週間前を目安に、計画的に勉強を始める。
④ 教科の特徴に合わせて勉強方法を変える。
⑤ スマホなどの誘惑を減らし、集中できる環境を作る。
テスト勉強に、特別な裏技はありません。
しかし、勉強方法を少し変えるだけで、同じ時間でも学習の成果は変わってきます。
僕は、生徒たちによく伝えていることがあります。
「できない問題があることは、悪いことじゃない。できないままにしておくことが、もったいないんだよ」
テストで間違えることを恐れる必要はありません。
むしろ、テスト前の勉強で間違えた問題は、自分の弱点を教えてくれる大切な材料です。
昨日できなかった問題が、今日できるようになる。
その積み重ねが、少しずつ自信につながっていきます。
次のテストで変えたいのは、点数だけではありません。まずは、今日の勉強のやり方から変えてみませんか?
僕は、そんな一歩を踏み出す中学生を応援しています。
この記事は、宮城県で学習塾を運営する現役塾長が、日々の指導経験をもとに執筆しています。
