「もう11月なのに、思うように点数が上がらない」
「数学も英語も苦手。何から勉強すればいいの?」
「今から頑張っても、志望校に間に合うのだろうか」
宮城県の高校入試を控えた中学3年生や保護者の皆さんから、この時期になると、こうした相談を受けることがあります。
11月は、受験勉強の進め方を見直す大切な時期です。
ただし、焦って問題集を何冊も購入したり、難しい問題ばかり解いたりする必要はありません。
大切なのは、今の自分に必要な勉強を見極め、点数につながる学習を積み重ねることです。
今回は、宮城県で中学生の学習指導に携わる現役塾長の立場から、11月以降の受験勉強について、5教科の優先順位と具体的な取り組み方を解説します。
2027年度の宮城県公立高校入試はいつ?
2027年度(令和9年度)の宮城県公立高校入試は、第一次募集の学力検査が**2027年3月3日(水)**に予定されています。
11月1日時点では、本番まで約4か月です。
ここからの時間をどう使うかが、受験勉強の成果を左右します。
また、宮城県では高校ごとに選抜方法が異なります。学力検査だけでなく、調査書や学校ごとの選抜方法も確認しておくことが大切です。
最新の入試制度は、宮城県教育委員会の公式発表を確認してください。
11月からの受験勉強で最初にするべきこと
まず取り組んでほしいのは、新しい問題集を始めることではありません。
模試や実力テストの結果を見直すことです。
例えば、数学で50点だった生徒がいたとします。
同じ50点でも、計算問題で失点している生徒と、応用問題で失点している生徒では、必要な勉強が違います。
確認してほしいのは、次の3点です。
- 知識不足で解けなかった問題
- 解き方は知っていたのに間違えた問題
- 時間が足りずに解けなかった問題
この3つを区別するだけでも、勉強の優先順位が明確になります。
5教科の勉強法と優先順位
数学|まずは確実に取れる問題を増やす
数学が苦手な生徒ほど、難問に挑戦しなければならないと思いがちです。
しかし、計算や基本問題にミスが多い場合は、そこを改善する方が得点につながりやすいことがあります。
まずは正負の数、文字式、方程式、関数の基本、図形の基礎などを確認しましょう。
問題を解いたら、答え合わせだけで終わらせず、間違えた理由を説明できるようにすることが大切です。
英語|単語・文法・長文を毎日少しずつ
英語は短期間で一気に仕上げようとするより、毎日の積み重ねが重要です。
英単語を覚えるだけでなく、基本文法を確認し、短い英文から読む練習を続けましょう。
長文問題が苦手な場合は、最初から難しい長文に取り組む必要はありません。
英文の主語と動詞を確認しながら、内容を正確に理解する練習から始めてください。
国語|読解問題は根拠を探す習慣をつける
国語は、ただ問題を解くだけでは伸び悩むことがあります。
重要なのは、答えの根拠を本文から探すことです。
選択問題では、正しい選択肢を選ぶだけでなく、ほかの選択肢がなぜ違うのかまで確認しましょう。
また、漢字や語句などの知識問題も継続して取り組んでください。
理科|苦手単元を細かく分けて復習する
理科は、単元によって得意・不得意が分かれやすい教科です。
例えば、化学変化は得意でも、電流や天体が苦手という生徒もいます。
教科全体を最初から復習するのではなく、模試で失点が多かった単元から取り組むと効率的です。
用語の暗記だけでなく、実験の目的や結果、計算問題の解き方まで確認しましょう。
社会|暗記と問題演習を組み合わせる
社会は、知識を覚えた後に問題を解くことが大切です。
歴史は出来事の流れ、地理は資料や地図の読み取り、公民は制度や仕組みの理解を意識しましょう。
一問一答だけで終わらず、入試形式の問題で知識を使えるか確認してください。
どの教科から勉強すればいい?
優先順位は、全員同じではありません。
例えば、次のように考えます。
| 現在の状況 | 優先する勉強 |
| 数学の基本問題で失点が多い | 計算・基本問題の復習 |
| 英語の長文が読めない | 単語・文法・短文読解 |
| 理科と社会の知識が不足 | 苦手単元の整理と反復 |
| 5教科とも基礎は安定 | 過去問・応用問題・時間配分 |
| ケアレスミスが多い | 解き直しと見直し方法の改善 |
重要なのは、苦手教科だけに時間を使うのではなく、得意教科も維持しながら、5教科全体で得点を伸ばすことです。
11月から入試本番までの学習計画
11月|苦手単元を発見して基礎を固める
模試や実力テストの結果を分析し、優先して復習する単元を決めます。
12月|入試形式の問題に慣れる
基本事項の復習を続けながら、複数の単元を組み合わせた問題や、入試形式の問題に取り組みます。
1月|過去問を使って実戦力を高める
時間を計って過去問を解き、得点だけでなく、時間配分や失点の原因を分析します。
2月|得点の安定と最終確認
新しい難問に手を広げすぎず、これまで間違えた問題や重要事項を確認します。
睡眠時間や生活リズムも整えていきましょう。
保護者の皆さんへ|11月から大切にしてほしいこと
受験が近づくと、保護者の皆さんも不安になると思います。
「もっと勉強しなさい」
「この点数で大丈夫なの?」
そう声をかけたくなることもあるでしょう。
しかし、本人も自分の成績を気にしている場合があります。
そんなときは、結果だけでなく、どのような勉強に取り組んでいるのかを確認してみてください。
「今日は何を勉強したの?」
「次のテストでは、どこを改善したい?」
こうした会話が、本人にとって学習を振り返るきっかけになることがあります。
保護者の役割は、すべての勉強を管理することではありません。
安心して勉強できる環境を整え、必要なときに相談に乗ることも大切なサポートです。
よくある質問
Q. 11月からでも高校入試に間に合いますか?
現在の学力や志望校との距離によって異なりますが、11月以降も学力を伸ばすことは十分に可能です。
ただし、勉強時間を増やすだけでなく、何を優先するかが重要です。
Q. 過去問はいつから始めるべきですか?
基礎学習と並行して、秋から問題の形式を確認しても構いません。
本格的な演習は、学習の進度に応じて12月から1月頃を一つの目安にするとよいでしょう。
Q. 模試の判定が悪くても志望校を変えなくて大丈夫ですか?
一度の判定だけで決める必要はありません。
これまでの成績推移、内申点、志望校の選抜方法、今後の学習状況を総合的に判断することが大切です。
まとめ|11月から大切なのは勉強の量と優先順位
高校入試が近づくと、どうしても焦ってしまうものです。
しかし、焦っているだけでは点数は変わりません。
今の自分に必要な勉強を見つけ、一つずつ取り組むことが重要です。
私は、受験勉強で大切なのは、ただ長時間机に向かうことではなく、昨日できなかった問題を今日できるようにすることだと考えています。
残された時間を大切にしながら、一歩ずつ前進していきましょう。
宮城県高校受験ラボでは、これからも宮城県の高校入試情報や中学生の勉強法について、現役塾長の視点から分かりやすくお伝えしていきます。
