新みやぎ模試でC判定でも合格できる?現役塾長が見る5つのポイント

新みやぎ模試の結果が返ってきて、

「C判定だった……」

「このまま志望校を目指して大丈夫なの?」

「そろそろ志望校を下げた方がいい?」

そんな不安を感じている受験生や保護者の方も多いと思います。

結論からお伝えすると、

C判定だからといって、その時点で志望校を諦める必要はありません。

ただし、

「C判定でも大丈夫だから気にしなくていい」

という意味でもありません。

私は宮城県で学習塾を運営し、これまで多くの中学生の新みやぎ模試の結果や進路相談を見てきました。

その中で感じるのは、

同じC判定でも、内容によって意味はまったく違う

ということです。

例えば、

・B判定まであと5点のC判定
・B判定まであと30点のC判定
・偏差値が上がってきているC判定
・偏差値が下がり続けているC判定
・9月のC判定
・入試直前のC判定

これらをすべて「C判定だから同じ」と考えることはできません。

この記事では、新みやぎ模試でC判定が出たときに、現役塾長としてどこを見て判断するのかを分かりやすく解説します。

そもそも新みやぎ模試のC判定とは?

新みやぎ模試では、志望校についてS・A・B・C・Dの5段階で判定が出ます。

また、新みやぎ模試では単純な模試得点だけでなく、

・M1判定
・M2判定
・M3判定

といった複数の視点から志望校判定を見ることができます。

M1は模試の5教科得点をもとにした判定。

M2は模試得点と調査書点を考慮した判定。

M3は各高校の特色選抜における学力検査点と調査書点の割合などを考慮した判定です。

つまり、

「C判定だった」

という一言だけでは、実は情報が足りません。

大切なのは、

どの判定がCなのか

そして、

そのC判定がどのくらいの位置なのか

まで見ることです。

C判定=不合格ではありません

まず最初に知っておいてほしいことがあります。

C判定だから不合格ということではありません。

模試は、その時点での学力や成績データをもとに、

「現在このくらいの位置にいます」

という現在地を教えてくれるものです。

未来の合否を確定させるものではありません。

特に夏から秋の時期であれば、入試本番までまだ学力が大きく変わる可能性があります。

実際、中学3年生は秋以降に、

・中1・中2内容の復習が進む
・理科、社会の知識が固まる
・入試形式の問題に慣れる
・過去問演習が始まる

といった変化があります。

そのため、秋のC判定だけを見て、

「もう無理だ」

と決めてしまうのは早いです。

しかし反対に、

「Cだからまだ大丈夫」

と何も変えずにいるのも危険です。

C判定が出たら、

ここから何を変えればB判定、A判定に近づけるのか

を考えることが大切です。

現役塾長がC判定で見る5つのポイント

私がC判定の成績表を見るとき、特に確認するのは次の5つです。

① B判定まであと何点なのか

② 偏差値は上がっているのか

③ どの教科で点数を伸ばせそうか

④ 正答率の高い問題を落としていないか

⑤ 入試まであとどのくらい時間があるのか

一つずつ説明していきます。

① B判定まで「あと何点」なのかを見る

私はCというアルファベットそのものよりも、

B判定まであと何点なのか

を重視します。

例えば、同じC判定でも、

Aさん
B判定まであと5点

Bさん
B判定まであと28点

だったとします。

当然、状況は同じではありません。

Aさんなら、

「数学で計算ミスを1問減らす」

「英語の語彙問題をあと1問取る」

だけでも判定が変わる可能性があります。

一方、Bさんの場合は、

「あと少し頑張ればいい」

というより、

学習方法そのものを見直す必要がある

かもしれません。

新みやぎ模試では、現在の成績からS・A・B判定まであと何点必要なのかを確認できます。

だからこそ、

Cだったかどうかではなく、Bまでどれくらい距離があるのか

を見てください。

② 偏差値が「上がっているC」なのか「下がっているC」なのか

次に見るのが、

偏差値の推移

です。

例えば、

7月 偏差値46
8月 偏差値48
9月 偏差値50
10月 偏差値52

でC判定だったとします。

この場合、私はあまり悲観しません。

なぜなら、

志望校に向かって近づいている途中

だからです。

一方で、

7月 偏差値55
8月 偏差値53
9月 偏差値51
10月 偏差値49

でC判定になった場合。

こちらは注意が必要です。

同じCでも、

上昇途中のC

下降途中のC

では意味が違います。

模試は一回の結果だけを見るのではなく、

成績がどちらに動いているのか

を見ることが非常に重要です。

③ どの教科であと10点取れるかを考える

C判定だったときに、

「もっと勉強しなさい」

と言っても、なかなか成績は変わりません。

必要なのは、

具体的にどこで点数を取るのか

を決めることです。

例えば、

国語 62点
数学 42点
英語 55点
社会 73点
理科 68点

だったとします。

この場合、

「5教科全部頑張る」

というより、

数学であと10点取るにはどうするか

を考えた方が具体的です。

数学で、

・計算問題を落としている
・関数の基本問題が取れていない
・確率で失点している

のであれば、そこを優先して勉強する。

あるいは英語で、

・単語不足
・文法問題の失点
・長文で時間切れ

があるなら、そこを改善する。

受験勉強では、

不得意な教科を全部完璧にする必要はありません。

合格するために必要なのは、

合格ラインまで不足している点数をどこから持ってくるか

を考えることです。

④ 「取るべき問題」を落としていないかを見る

これは非常に大切です。

私は模試の答案を見るとき、

難しい問題を間違えたことよりも、

受験者の多くが正解している問題を落としていないか

を見ます。

例えば、

正答率80%の問題を間違えた

のであれば、これは優先して改善したい問題です。

反対に、

正答率数%の難問を間違えていたとしても、現在の志望校や学力によっては、それほど問題ではない場合もあります。

高校入試では、

難問を何問解けるか

以上に、

みんなが取る問題を確実に取れるか

が重要です。

特にC判定からB判定を目指す場合、

新しい難しい問題に挑戦するより、

基本・標準問題の取りこぼしを減らす

だけで点数が上がることがあります。

⑤ 「いつのC判定なのか」を考える

C判定を考えるうえで非常に重要なのが、

時期

です。

例えば9月のC判定。

まだ入試本番まで時間があります。

ここから基礎を固め、演習量を増やし、偏差値を上げていくことは十分可能です。

一方、

入試直前の1月・2月でもC判定が続いている。

さらにB判定までかなり点差がある。

この場合には、

志望校について現実的に検討する必要

も出てきます。

ですから、

「Cだったからどうするか」ではなく、「いつのCなのか」

まで考えてください。

9月のC判定ならどう考える?

9月頃のC判定であれば、私は基本的に、

すぐ志望校を下げる必要はない

と考えます。

ただし条件があります。

それは、

ここから勉強の内容を変えること

です。

夏休みまでと同じ勉強を続けていて、判定だけが自然に上がることは期待できません。

9月以降は、

・中1・中2内容の弱点補強
・中3内容の定着
・模試の解き直し
・理科、社会の知識整理
・英単語、英文法の強化
・数学の基本問題の反復

などを進めます。

そして次回の模試で、

「前回より何点伸びたか」

「偏差値がどう変わったか」

を確認します。

C判定から抜け出すためには、

勉強時間を増やすだけでなく、模試の結果を使って勉強内容を変える

ことが必要です。

C判定が2回、3回続いたら危険?

これもよくある質問です。

答えは、

C判定が続いたこと自体より、中身を見る

です。

例えば、

1回目
B判定まであと25点

2回目
B判定まであと15点

3回目
B判定まであと7点

なら、判定はCのままでも、確実に志望校へ近づいています。

反対に、

10点不足

18点不足

25点不足

と離れているのであれば注意が必要です。

だから、

判定だけではなく距離を見る

ことが大切です。

保護者の方も、

「またCだった」

だけを見るのではなく、

前回より志望校に近づいたのか

を確認してみてください。

M1がC、M2がBならどう考える?

新みやぎ模試ではM1・M2・M3という複数の判定があります。

例えば、

M1 C判定
M2 B判定

となるケースもあります。

これは、

模試の学力だけを見るとC判定だが、調査書点を考慮するとB判定になる

という見方ができます。

逆に、

M1 B判定
M2 C判定

なら、

学力面では届いていても、調査書点を考慮するとより当日の得点が必要になる可能性があります。

ここでも、

Cという文字だけを見るのではなく、なぜその判定なのか

を考えることが重要です。

C判定なら志望校を下げるべき?

私は、

C判定一回だけで志望校変更を勧めることは基本的にありません。

志望校を変更するかどうかは、

・模試の判定
・B判定までの点差
・偏差値の推移
・調査書点
・学校の実力テスト
・過去問の得点
・本人の学習状況
・残り期間

などを総合して考えます。

そしてもう一つ重要なのが、

本人がその高校にどれだけ行きたいのか

です。

志望校には、

「偏差値がこのくらいだから」

だけではなく、

「この高校に行きたい」

という気持ちがあります。

もちろん、現実的に厳しい場合には、きちんと伝える必要があります。

しかし、

C判定だった

怖くなった

すぐ志望校を下げた

という判断は、私はおすすめしません。

まずは、

「どうすれば届くのか」

を考える。

それでも難しい場合に、次の選択肢を検討すればいいと思います。

保護者の方にお願いしたいこと

模試でC判定を見ると、不安になるのは当然だと思います。

「このままで大丈夫なの?」

「受験に間に合うの?」

そう思うのも無理はありません。

ただ、結果が返ってきた瞬間に、

「Cじゃ無理じゃない?」

「もっと勉強しないと」

と言われると、本人も不安になります。

できれば、

「あと何点だった?」

と聞いてみてください。

そして、

「その点数、どこなら取れそう?」

と一緒に考えてみてください。

C判定という結果を、

「ダメだった証拠」

にするのか、

「次に何をすればいいか教えてくれる材料」

にするのか。

ここで大きく変わります。

C判定からやるべきことはシンプルです

C判定だったら、まず次の4つをやってください。

① B判定まであと何点か確認する

② 正答率の高い問題のミスをチェックする

③ 次回までに伸ばす教科・単元を決める

④ 次の模試で改善したか確認する

これだけでも、模試の使い方は大きく変わります。

模試は、

受けること

が目的ではありません。

模試を使って勉強を修正すること

が目的です。

まとめ|C判定は「諦める判定」ではなく「作戦を変える判定」

新みやぎ模試でC判定が出ると、不安になると思います。

しかし、

C判定=不合格

ではありません。

見るべきなのは、

・B判定まであと何点か
・偏差値は上がっているか
・どの教科で点数を取れそうか
・正答率の高い問題を落としていないか
・入試まであとどれくらい時間があるか

です。

同じC判定でも、

Bまであと5点のCと、あと30点のCでは意味が違います。

また、

上昇中のCと下降中のCも違います。

だからこそ、

判定のアルファベットだけを見て志望校を決めないでください。

大切なのは、

「今C判定だった」ことではなく、「次にどうするか」です。

模試は未来を決めるものではありません。

今の自分の位置を確認し、

志望校までの距離を縮めるために使うものです。

C判定だったなら、

落ち込んで終わりではなく、

「あと何点必要なのか」

そこから受験勉強を始めてみてください。

この記事を書いた人

岩本和也

宮城県で学習塾を運営する現役塾長。これまで多くの小中高校生の学習指導・高校受験・進路相談に携わってきました。

「宮城県高校受験ラボ」では、宮城県高校入試、新みやぎ模試、勉強法、塾選びなどについて、実際の教育現場で感じていることを交えながら発信しています。

※新みやぎ模試の判定方法・成績票等については、株式会社宮城新教育が公表している情報を参考にしています。判定方法等は変更される場合がありますので、最新情報については公式発表をご確認ください。

目次