<高校入試>9月・10月・11月からの勉強方法は?現役塾長が教える受験勉強の進め方

「夏休みが終わったけれど、思ったほど勉強できなかった」

「もう10月なのに、模試の点数が上がらない」

「11月から本気で勉強しても、高校受験に間に合うの?」

そんな不安を抱えている中学3年生はいませんか?

高校入試が近づくにつれて、焦りを感じる受験生は増えていきます。

特に9月、10月、11月は、学校の定期テストや実力テスト、模擬試験などが重なる時期です。

何から手をつければよいのかわからなくなることもあるでしょう。

僕は宮城県で学習塾を運営し、日々受験生の指導をしています。

その中で感じるのは、秋からの受験勉強は、勉強時間を増やすだけでなく、何を優先するかが非常に重要になるということです。

今回は、9月・10月・11月、それぞれの時期に取り組んでほしい勉強方法についてお話しします。

目次

1.9月からの高校受験勉強|夏休みの成果を確認する時期

9月は、夏休みに勉強した内容がどれくらい身についているかを確認する大切な時期です。

夏休みに一生懸命勉強したのに、模試の点数が思うように伸びなかった。

そんな生徒もいると思います。

しかし、ここで必要以上に落ち込むことはありません。

勉強した内容が、すぐに点数に結びつくとは限らないからです。

ただし、点数が上がらなかった理由を確認する必要はあります。

9月にやるべき3つのこと

① 夏休みに勉強した内容を確認する

例えば、数学の方程式や関数を復習したのであれば、実際に入試レベルの基本問題が解けるか確認しましょう。

英語で単語を覚えたのであれば、長文の中で意味を理解できるか確認してください。

「勉強した」と「できるようになった」は別です。

② 模試の間違いを分析する

模試が返却されたら、点数や偏差値を見るだけで終わらせないでください。

間違えた問題を、次のように分類しましょう。

  • 知識が不足していた問題
  • 解き方がわからなかった問題
  • 時間が足りなかった問題
  • ケアレスミスをした問題

原因によって、必要な対策は異なります。

③ 中学1・2年生の苦手単元を復習する

高校入試では、中学3年間の学習内容が出題範囲になります。

特に数学や英語は、前の学年の理解が不十分だと、現在の学習にも影響します。

9月は、基礎の抜けを埋める時間をしっかり確保しましょう。

2.10月からの高校受験勉強|苦手分野を絞って得点力を高める

10月になると、受験が少しずつ現実味を帯びてきます。

模試の結果を見て、志望校との差が気になり始める時期でもあります。

ここで大切なのは、すべての科目を同じように勉強しないことです。

例えば、数学が30点、社会が70点だったとします。

社会をさらに10点伸ばすことと、数学を30点から45点に伸ばすこと。

どちらが取り組みやすいかは、生徒の状況によって異なります。

しかし、数学で基本問題を落としているのであれば、そこに得点を伸ばす余地があるかもしれません。

10月は、苦手科目の中でも、比較的短期間で改善できる分野を見つけることが大切です。

数学は基本問題を確実にする

数学が苦手な生徒は、難しい応用問題ばかり解く必要はありません。

まずは、正負の数、文字式、方程式、連立方程式、平方根、二次方程式など、基本的な計算を確認しましょう。

基本問題で失点している状態なら、そこを改善することが優先です。

英語は単語・文法・長文を並行して進める

英語では、単語や文法を復習するだけでなく、少しずつ長文問題にも取り組みましょう。

ただし、英文の意味がほとんど理解できない場合は、無理に難しい長文を解く必要はありません。

自分の学力に合った英文を使い、正確に読む練習を重ねることが重要です。

理科・社会は苦手単元を集中的に復習する

理科や社会は、単元ごとに理解度を確認しやすい教科です。

例えば、理科の電流が苦手なら電流を重点的に復習する。

社会の歴史で江戸時代が苦手なら、その時代を集中的に学習する。

このように、単元を絞って復習することも効果的です。

ただし、暗記だけで終わらず、資料問題や記述問題にも取り組みましょう。

3.11月からの高校受験勉強|入試問題を意識した勉強へ

11月になると、入試本番までの残り時間を強く意識するようになります。

「もう間に合わないのでは?」

そんな不安を感じる生徒もいるでしょう。

しかし、11月からでも改善できることはあります。

重要なのは、勉強内容を絞り、優先順位を明確にすることです。

① 入試形式の問題に取り組む

11月は、基本的な知識の確認と並行して、入試形式の問題に触れる機会を増やしましょう。

宮城県の公立高校入試を受験する場合は、過去問を活用して出題形式を確認することも大切です。

ただし、学校でまだ習っていない単元が含まれる場合は、無理に全問を解く必要はありません。

既習範囲から取り組み、学習が進んだ段階で改めて挑戦しましょう。

② 時間を意識して問題を解く

入試では、問題を解く力だけでなく、限られた時間で得点する力も必要です。

特に、数学や英語では時間配分が重要になります。

難しい問題に時間を使いすぎて、解ける問題を残してしまう。

こうした失点を減らすためにも、時間を計って問題を解く練習を始めましょう。

③ 解ける問題を確実に得点する

11月からは、難しい問題に挑戦すること以上に、基本問題を確実に得点することが重要な生徒もいます。

例えば、数学の計算問題で毎回ミスをしているのであれば、そこを改善する。

英語の基本的な文法問題を落としているのであれば、繰り返し復習する。

得点できるはずの問題を落とさないことが、合計点の改善につながります。

4.9月・10月・11月の勉強方法を比較

時期最優先の勉強意識すること
9月夏の復習・基礎の確認苦手の原因を見つける
10月苦手単元の集中対策得点できる分野を増やす
11月入試形式の問題演習正確さと時間配分を鍛える

ただし、これはあくまで一般的な目安です。

9月から過去問に取り組める生徒もいれば、11月になっても基礎の復習を優先すべき生徒もいます。

大切なのは、周りと同じ勉強をすることではありません。

今の自分に必要な勉強をすることです。

5.模試の点数が上がらないときはどうする?

秋になると、模試の結果に一喜一憂する生徒が増えてきます。

特に、夏休みに頑張ったのに偏差値が変わらなかった場合は、落ち込んでしまうこともあるでしょう。

しかし、模試の結果を見るときには注意が必要です。

偏差値は、ほかの受験生との相対的な位置を示すものです。

そのため、自分の得点が上がっていても、偏差値が大きく変わらないことがあります。

また、模試によって問題の難易度も異なります。

僕が生徒に確認してほしいのは、点数だけではありません。

「前回できなかった問題が、今回は解けるようになったか」

「基本問題での失点が減っているか」

「時間配分は改善しているか」

こうした変化も大切にしてください。

模試は、合否を決めるためだけのものではありません。

これからの勉強方法を考えるための材料でもあります。

6.秋からの受験勉強でやってはいけないこと

この時期に避けてほしい勉強方法があります。

新しい参考書を何冊も購入する

不安になると、新しい参考書を買いたくなることがあります。

しかし、問題集を増やしただけで成績が上がるわけではありません。

まずは、現在使っている教材の理解度を確認しましょう。

難しい問題ばかり解く

志望校のレベルを意識することは大切です。

しかし、基礎が不十分なまま難問ばかり解いても、思うような成果につながらないことがあります。

自分の学力に合った問題を選びましょう。

模試の判定だけで志望校を諦める

秋の模試で厳しい判定が出ることもあります。

しかし、その結果だけで直ちに志望校を諦める必要はありません。

一方で、根拠なく「まだ大丈夫」と考えることも避けたいところです。

現在の学力、志望校との得点差、残り時間、内申点などを確認し、現実的な学習計画を立てましょう。

7.保護者の皆さんへ|秋は受験生の気持ちが揺れやすい時期です

秋になると、受験生は少しずつプレッシャーを感じるようになります。

模試の結果が悪かった。

友達の成績が上がっている。

志望校に合格できるかわからない。

そんな不安を抱えている生徒もいます。

保護者の皆さんも、心配になると思います。

「このままで本当に大丈夫なの?」

「もっと勉強しなくていいの?」

つい、そう言いたくなることもあるでしょう。

しかし、本人も不安を感じている場合があります。

そんなときは、結果だけでなく、これまでの取り組みにも目を向けてあげてほしいと思います。

もちろん、勉強していないのであれば、必要な声かけは大切です。

ただ、責めるだけでは前向きに取り組めなくなることもあります。

「今、一番困っている教科は何?」

「次の模試までに何を頑張ろうか?」

そんな会話から、具体的な行動につなげていくことが大切です。

8.僕が受験生に伝えたいこと

高校受験が近づいてくると、どうしても周りが気になります。

友達の模試の点数。

志望校の判定。

学校の先生からの言葉。

そして、残された時間。

焦る気持ちはよくわかります。

でも、ここで考えてほしいことがあります。

昨日の自分と、今日の自分。

何か一つでも変わっていますか?

昨日は解けなかった数学の問題。

昨日は覚えられなかった英単語。

昨日は説明できなかった歴史の出来事。

今日、それができるようになったのなら、確実に一歩前に進んでいます。

受験勉強は、毎日大きな成長を感じられるものではありません。

頑張っているのに結果が出ない日もあります。

それでも、できることを一つずつ増やしていく。

僕は、その積み重ねが大切だと思っています。

焦る必要はありません。でも、立ち止まっている時間はもったいない。

今できることから始めましょう。

まとめ|9月・10月・11月は勉強の優先順位を変えよう

高校受験に向けた秋の勉強では、時期に合わせて取り組み方を変えることが大切です。

9月は、基礎を確認する時期。

10月は、苦手を減らして得点力を高める時期。

11月は、入試本番を意識して実戦力を身につける時期。

もちろん、学力や志望校によって必要な勉強は異なります。

大切なのは、今の自分に必要なことを見つけ、一つずつ取り組むことです。

9月から始める生徒も、10月から本気になる生徒も、11月になって焦り始める生徒もいるでしょう。

スタートする時期は違っても、今日からできることは必ずあります。

高校受験で大切なのは、これまで何をしてこなかったかを悔やむことではなく、今日から何をするかです。

残された時間を大切に、一歩ずつ前に進んでいきましょう。

僕は、最後まで頑張る受験生を応援しています。


この記事は、宮城県で学習塾を運営する現役塾長が、日々の受験指導経験をもとに執筆しています。

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